シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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国際商務論Ⅱ | 2024 | 後期 | 木4 | 商学研究科博士課程前期課程 | 山本 慎悟 | ヤマモト シンゴ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
CG-CM5-314L
履修条件・関連科目等
基礎科目と捉えてください。ただし「国際商務論Ⅰ」を履修し、単位取得済みであることが履修条件となります。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
経済のグローバル化が進展した現代においては企業が行うビジネス(流通・マーケティング活動)の舞台は地球レベルでの空間的広がりを見せ、今や様々なモノ・サービスが世界中の様々な場所から場所へと日々移動しています。ところでこの様な国際ビジネスには製造・流通業者に加えて物流事業者や金融機関等の様々なプレーヤーが関与し、各当事者は種々の国際規則や商慣習等に従いながら各場面でモノ・サービスやカネ、様々な情報や書類を取扱い、また様々なコミュニケーションを交わす等して各々の役割を果たします。
本講義ではこのようにして行われる国際ビジネスの内、モノを対象とするそれ(国際貿易取引)の「実践」面を中心として、受講者によるプレゼンテーションやディスカッションを交えながらその詳細な仕組みを学びます。また代理店・販売店取引や、知的所有権問題が絡むライセンス取引等の各種ビジネスについても対象とする予定です。
科目目的
企業が行う貿易取引の「実践」面に焦点を当て、その詳細な仕組みを理解することが本科目の主たる目的ですが、各種の貿易規則や書類等の内容理解を通じて実際の取引現場で適切な業務判断を下し、適切な行動を取ることができる能力の修得に繋げることが本科目のもう1つの目的となります。
到達目標
本科目では以下を到達目標とします。すなわち、国際貿易における様々な場面において
・どのような規則(慣習)が関係し、どのような内容であるのかを理解できるようになること。
・どのような書類が用いられ、どのような内容であるのかを理解できるようになること。
・関係する規則(慣習)や用いられる書類がそれぞれどのような結びつきを持ち、それがどのような形で実務に作用しているのかかを体系的に理解できるようになること。
授業計画と内容
1.貿易取引における保険に関する条件①(海上危険と海上保険)
2.貿易取引における保険に関する条件②(受講者によるプレゼンテーションとディスカッション)
3.貿易取引の履行③(為替危険対策、貿易保険の付保)
4.貿易取引の履行④(輸出通関手続、船積み)
5.貿易取引における船積みに関する条件(受講者によるプレゼンテーションとディスカッション)
6.貿易取引の履行⑤(船荷証券の性質と種類)
7.貿易取引の履行⑥(船積書類と荷為替取組)
8.貿易取引の履行⑦(荷揚げ、輸入通関手続)
9.貿易取引の履行⑧(輸入ライセンスの取得)
10.船荷証券の危機
11.船荷証券の危機の回避策
12.貿易取引における各種クレームとその処理
13.代理店・販売店取引等のその他の取引形態
14.全体のまとめ(レポート課題の発表)
※上記授業計画は都合により変更することがあります。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
・講義で使用する、または使用した各種資料をmanabaに格納しておきますので、予習復習を念入りに行った上で出席してください。
・プレゼンテーションの担当者は十分な準備(文献調査や必要な資料の作成)を行った上で出席してください。
なお予習と復習のための学習に要する時間は1回の授業に対して約4時間です。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 20 | 貿易取引に携わる当事者にとって必要不可欠な国際規則である「インコタームズ」に対する理解度を確認します。 |
平常点 | 50 | 授業の参加状況。 |
その他 | 30 | 受講生に随時割り当てる特定テーマに基づくプレゼンテーション等を通して、①貿易取引の各場面において輸出入業者や銀行等の関係当事者が担う各実務に関する原則的事項、②その際に各当事者が作成・使用する各種書類の実務上の役割や規定内容③、および各実務と各種国際規則との関連性に対する理解度を確認します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
・テキストは使用せず、プリントを配布します。
・参考書:石田貞夫、中村那詮『貿易用語辞典』改定第2版、白桃書房、2013年、ISBN:4561741941