シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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近代イギリス小説(2) | 2025 | 後期 | 月1 | 文学部 | 大田 美和 | オオタ ミワ | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-LT2-B206
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
近代イギリス小説について、ジェンダーの視点によって考えます。manabaのコンテンツにアップしたレジュメにしたがって、小説の抜粋を英語で読み、鑑賞し、研究する姿勢を身につけます。
科目目的
フェミ二スト批評やジェンダー論の視点から近代イギリス小説を学ぶことによって、文学テクストや映像について主体的に問題意識をもって問いかけ、思考し、社会について人間についての思考を深めることをめざします。優れた文学作品や芸術作品に対して心を開き、感動を言葉で表現する力を高めることもめざします。
到達目標
ブリタニカオンラインや文学事典の項目などを、英語で読む力を身につける。
中大図書館データベースの「ジャパンナレッジ」や「ブリタニカオンライン」(英語)や「Literature Online」や「Gale Literature」などを活用できるようになる。
イギリス小説の特徴と発展について理解する。
近代イギリス小説の名場面の短い抜粋を、原文の英語で読み、味わい、研究のきっかけになる問題点を見つける力を身につける。
文学研究の基本的な姿勢を身につけ、与えられた課題についてショートレポートが書けるようになるる。
インターネット上の学びに役立つウェブサイトを利用することができるようになる。
授業計画と内容
第1回 イントロダクション 近代小説ではなぜ結婚や家族が問題になるのか?
第2回 Elizabeth Gaskell (1) Mary Barton における経済格差社会と女の労働とセックス・ワーク
第3回 Elizabeth Gaskell (2) Cranford における牧師の娘と息子
第4回 Elizabeth Gaskell (3) ジェンダーと規範意識 "Martha Preston"と "Half A Life-Time Ago"
第5回 Elizabeth Gaskell (4) North and South はPride and Prejudiceか? クィア・リーディングの試み
第6回 George Eliot (1) Gaskell のRuth とEliot のAdam Bede における婚外子と未婚の母
第7回 George Eliot (2) The Mill on the Floss における父と娘と息子
第8回 George Eliot (3) Silas Marner における血縁によらない家族
第9回 George Eliot (4) Middlemarch における夫婦と名誉
第10回 George Eliot (5) Daniel Deronda におけるDVと殺人
第11回 Thomas Hardy (1) ミドルクラスではない男性作家の「女」の表象 Tess of the d’Urbervilles
第12回 Thomas Hardy (2) ヴィクトリア朝の結婚制度に対する異議申し立て Jude the Obscure
第13回 その後のイギリス小説の進展 性自認、性的指向、性表現、結婚、非婚の違いを超えて
第14回 まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
教科書は授業で扱わない部分も自分で読んで下さい。小テストで教科書から出題することがあります。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 与えられた課題について十分に考察したショートレポートが執筆できるかどうかを評価します。 |
平常点 | 50 | リアクションペーパーの解答を採点します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
5回以上の欠席は不可となります。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト: 浦野 郁、奥村 沙矢香 編著『よくわかるイギリス文学史』ミネルヴァ書房、2020年 ISBN: 9784623087747
参考書・参考資料等:
石塚久郎責任編集『イギリス文学入門』三修社、2014年
メリン・ウィリアムズ『女性たちのイギリス小説』南雲堂、2005年。
松岡光治編『ギャスケルで読むヴィクトリア朝前半の社会と文化』溪水社、2010年。
ヴァージニア・ウルフ『自分ひとりの部屋』平凡社ライブラリー、2015年。
Shattock, Joanne. Ed. Women and Literature in Britain 1800-1900. Cambridge: Cambridge UP, 2001.