シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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現代イギリス小説(2) | 2025 | 後期 | 火4 | 文学部 | 梶山 秀雄 | カジヤマ ヒデオ | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-LT2-B208
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本講座では、現代イギリス文学を代表する作家イアン・マキューアンの小説 『贖罪』(Atonement, 2001) を深く読み解くことを目的とする。この作品は、愛と裏切り、罪と贖罪をテーマに、人間の心理と記憶の複雑さを描いた傑作であり、物語の中で提示される真実と虚構の境界は、文学が持つ叙述の力と倫理的責任について私たちに問いかけている。
初回にまず作家についての概説をした後、毎週一定のペースで読み進める。授業ではポイントとなる部分にスポットライトを当てて解説する。回をこなすにつれて、部分的な解釈から作品全体の解釈へと展開していく。
科目目的
今日のイギリスの文壇を代表する作家の作品に触れ、その作家の他の作品を読むきっかけを作ること。更に、現代イギリス小説一般への関心を高めること。文学作品の批評的な読みかたの基礎を習得すること。
到達目標
マキューアンの文体と物語構造を分析し、現代文学における彼の位置づけを理解すること。物語のテーマ(罪、贖罪、記憶、真実)を深く掘り下げて議論すること。戦争文学、ポストモダン文学、心理文学の観点から作品を考察すること。
授業計画と内容
第1回 イントロダクション
第2回 第1部
第3回 第1部
第4回 第1部
第5回 第1部
第6回 第1部
第7回 第2部
第8回 第2部
第9回 第2部
第10回 第2部
第11回 第3部
第12回 第3部
第13回 第3部
第14回 総括・まとめ
(以上は予定であり、変更はありえる。)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回の講義に向けて原書の指定範囲に、ざっとで良いので必ず目をとおしておくこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 70 | 講義全体を振り返り、各自の視点から作品全体を考察する。 |
レポート | 30 | 各週の講義で取り上げた問題群への感想、疑問点などをアンケートの形で提出する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:
Ian McEwan, Atonement
ペーパーバック版
生協に入荷される版を購入のこと。
参考文献:
イアン・マーキュアン『贖罪』(新潮文庫)
その他特記事項
文学史も含めて英文学についての予備知識は特に必要としない。