シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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演習Ⅰ(日本経済論) | 2024 | 通年 | 金6 | 商学研究科博士課程前期課程 | 村上 研一 | ムラカミ ケンイチ | 1年次配当 | 4 |
科目ナンバー
CG-OM5-701L
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
下記のテーマに関する指定する文献・関連文献について、受講者の報告に基づく討議・質疑を中心に授業を進める。
受講者と相談の上、授業で取り上げた内容に関する、産業の現状や産業遺産などについて実態調査を行う場合もある。
科目目的
経済学分野の演習科目として、日本経済について理論的に検討することを目的とする。
日本産業・経済の構造と今日的課題について、理論的・歴史的な考察を踏まえて、独自の観点から評価と展望を論じられる力の要請を目的とする。
到達目標
戦後日本産業・経済の成長とその限界、さらに限界を克服しつつ「経済大国」化した諸要因について理解できること。日本産業・経済の展開に関して、国際関係や政治的要因との関連を把握し、今日の国際環境が日本経済にどのような影響をもたらすのかを検討できること。今日の日本産業・経済の置かれた状況を的確に理解し、今後の課題と展望を的確に把握できること。以上の諸点について、独自の視角から、自分の言葉で論じることができることを目標とする。
授業計画と内容
〔前期〕
1回:課題の提示
2回:現代日本経済の課題
3回:戦後日本経済の国際的位置(1)戦後体制と日本経済
4回:戦後日本経済の国際的位置(2)冷戦とその変容の中で
5回:現代日本経済の歴史的形成過程(1)戦後改革とその影響
6回:現代日本経済の歴史的形成過程(2)産業立地
7回:現代日本経済の歴史的形成過程(3)企業社会と下請け構造
8回:高度成長と過剰生産体質の形成(1)産業構造とその変容
9回:高度成長と過剰生産体質の形成(2)就業構造の変容
10回:高度成長と過剰生産体質の形成(3)企業社会と企業間関係
11回:1990年代不況と日本経済の構造的問題(1)冷戦終結の意義
12回:1990年代不況と日本経済の構造的問題(1)長期不況の要因
13回:戦後日本経済の成長の構造
14回:中間まとめ
〔後期〕
15回:課題の提示
16回:2000年代日本の外需依存的成長の構造と限界(1)成長産業の分岐
17回:2000年代日本の外需依存的成長の構造と限界(2)雇用構造の変容
18回:新自由主義的改革の起源と性格(1)国際競争力の観点から
19回:新自由主義的改革の起源と性格(2)財政改革
20回:2008年世界不況と日本経済(1)世界不況の伝播
21回:2008年世界不況と日本経済(2)国内産業・雇用の打撃
22回:グローバリゼーションと日本産業の空洞化(1)東日本大震災の影響
23回:グローバリゼーションと日本産業の空洞化(2)世界市場の変容の影響
24回:日本経済における成長と格差・貧困(1)非正規雇用の拡大
25回:日本経済における成長と格差・貧困(2)生活保障の衰退
26回:世界情勢の変化と日本経済の位置の変容(1)米国政治・経済の変容と日本
27回:世界情勢の変化と日本経済の位置の変容(2)アジアの構造変化と日本
28回:まとめ―日本産業・経済の展望と課題
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
予習としては、次回の授業で扱う部分についてテキストを精読し、疑問点・論点を明確にしておく。さらに、参考書籍などにも目を通し、論者による認識の相違点などを整理しておくことが望まれる。(90分)
復習としては、授業での討議の内容をまとめ、改めて自分のノートに整理しておくことが望まれる。(30分)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 報告レポートや発言内容から到達度を評価する |
成績評価の方法・基準(備考)
日本経済の構造と課題についての理解度を中心に、受講生の理解度と授業内での取り組み(報告や質疑)なども踏まえて総合的に評価する。評価基準は、平常点60%、課題40%。
90~100点:授業内容を十分に理解し、今後の日本経済のあり方について独自の具体的見解を示すことができる。
80~89点:授業内容を理解し、今後の日本経済のあり方について独自の見解を持っている。
70~79点:授業内容を概ね理解し、今日の日本経済の問題の所在を理解している。
60~69点:授業内容は理解しているが、今日の日本経済の問題について独自の見解はもっていない。
0~59点:授業内容を理解できていない。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは受講者と相談の上、下記の中から決定する
村上研一『衰退日本の経済構造分析』唯学書房、2024年
村上研一『現代日本再生産構造分析』日本経済評論社、2013年
井村喜代子『現代日本経済論〔新版〕』有斐閣、2000年
吉田三千雄『戦後日本重化学工業の構造分析』大月書店、2011年
久保新一『戦後日本経済の構造と転換』日本経済評論社、2005年