シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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特殊講義(留学生のためのアカデミック・ライティングⅡ 実践編) | 2024 | 後期 | 月2 | 文学研究科博士課程前期課程 | 中野 玲子 | ナカノ レイコ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-AD5-001L
履修条件・関連科目等
上級レベル(日本語能力試験N1程度)の日本語力を持ち、日本の大学院で日本語を使って研究活動に取り組んでいる留学生が対象になります。論理的で明快な文章作成ができるよう、自分のアカデミック・ライティングの力を磨きたいという高い意欲と動機を持つ人の履修を望みます。
前期設置科目「留学生のためのアカデミック・ライティングⅠ基礎編」を基に授業を進めますので、基礎編の履修が望ましいですが、必須ではありません。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
日本の大学院における研究活動(レポート作成や論文執筆、研究計画書作成)に対応できる知識と技能を学びます。
学期を通して、序論本論結論の各部分の構成要素を学び、それぞれの構成要素でよく見られる語彙・表現を使う練習をします。
また、読み手から評価されることを念頭に置きながら、書いた文章を自己評価し、修正する練習をします。
授業内では、グループワークやディスカッションも取り入れながら、文章を書く練習をすることで、学習項目が使えるようになることを目指します。
科目目的
本講義での学習を通じて、レポートや修士論文執筆に必要な基礎的な知識と技能を身に着けることを目的としています。また、修論執筆に向けて、学内施設を活用するリテラシーも身に着けることを目的としています。
到達目標
①序論・本論・結論の各部分の構成要素についての知識を身に着ける。
➁学習する文型・表現を使って、読み手に伝わりやすい文章を書けるようになる。
③図表や引用の使い方を理解し、効果的に使用できるようになる。
④アカデミックな表現を使って、まとまった文章(800字程度)を書くことに慣れる。
⑤アカデミック・ライティングの観点から、自分の書いた文章を自己評価し、自分で修正もできるようになる。
⑥学内の学習施設を利用するリテラシーを身に着ける。
授業計画と内容
形式:全回 対面
第1回 ガイダンス、論文作成の基本(1)
第2回 論文作成の基本(2)
第3回 序論の構成要素(1)
第4回 序論の構成要素(2)
第5回 本論の構成要素(1)定義と分類
第6回 本論の構成要素(2)図表の表示
第7回 本論の構成要素(3)変化の形容
第8回 本論の構成要素(4)対比と比較
第9回 本論の構成要素(5)原因の考察
第10回 本論の構成要素(6)列挙
第11回 本論の構成要素(7)引用
第12回 本論の構成要素(8)同意と反論
第13回 本論の構成要素(9)帰結
第14回 結論の提示
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
・小テストに向けた復習
・テキスト内課題提出(6回)
・課題文(800字程度)とその書き直しの提出 (2回ずつ)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 40 | 課題文2回×20%を以下の4つの項目から評価します。 ⑴期日を守って提出したか。(各3%) ⑵課題要件に沿った課題文章になっているか。(各3%) ⑶学習した項目を応用しているか。(各10%) ⑷自己評価を適切にし、書き直しができたか。(各4%) |
平常点 | 20 | 以下の3つの項目から評価します。 ⑴グループワークに積極的に参加し、クラスメイトのコメントや教師からの質問に対して積極的に答えていたか。(5%) ⑵他人に配慮し、協力的で敬意を表する態度を示していたか。(5%) ⑶授業に遅れず出席したか。(10%) |
その他 | 40 | 以下の2つの項目から評価します。 ⑴テキストの予習に関する毎回の小テスト(16%) ⑵テキスト内課題6回(24 %) |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
・GoogleスライドやGoogleスプレッドシート等の活用
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
2015.10~現在 : 中央大学アカデミック・サポートセンター ライティング・ラボのスーパーバイザー
中央大学全学生を対象に、課外からアカデミック・ライティングの個人支援を担当しています。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
ライティング・ラボで実施する個人セッションを通して、留学生が苦手としている項目に関して、知見を有しています。その知見を授業で生かし、留学生が苦手な点を克服できるよう、授業設計をしています。
テキスト・参考文献等
【テキスト】
・アカデミック・ジャパニーズ研究会(2015)『改訂版 大学・大学院 留学生の日本語④論文作成編』株式会社アルク
・レジュメ等の配布
【参考文献】
・浜田麻里ほか(1997)『大学生と留学生のための論文ワークブック』くろしお出版
・二通信子 ほか(2009)『留学生と日本人学生のための レポート・論文表現ハンドブック』東京大学出版会
その他特記事項
・授業の性質上、受講者を15名以内に限定します。希望者が15名を超えた場合は担当者が選考を行い、次回の受講を勧めることもありますので予めご理解ください。
・他曜日に同じ講義がありますが、月曜日2限は対面形式、金曜日1限はオンライン形式で実施します。到達目標や授業概要・計画、評価方法など全て共通です。