シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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現代文教材研究 | 2024 | 前期 | 水3 | 文学研究科博士課程前期課程 | 宇佐美 毅 | ウサミ タケシ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-JN5-105L
履修条件・関連科目等
特になし。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
中学・高校の「国語」という教科においては、文学作品や評論文が多く取り上げられます。その意味では、大学院国文学専攻で学んでいる研究と共通する部分が多くあります。しかし、「国語」教科を追究する「国語教育学」と、文学作品を追究する「文学研究」は、共通する部分もありますが、異なる部分も多くあります。そこで、本授業では、「国語」教科で頻出するいわゆる「定番教材」を取り上げながら、「国語教育学」と「文学研究」の接点と差異を考えていくことにします。その意味で、大学院修了後に「国語」教員になることを目指している人もそうでない人も、双方にとって「国語教育学」と「文学研究」のあり方を見つめ直す機会になるようにします。
授業は演習形式で行います
科目目的
中学・高校の「国語」教科における「定番教材」がなぜ定番化してきたかを考え、その上で「国語教育学」と「文学研究」の接点や差異を考察します。そのことによって、大学院修了後に「国語」教員になることを目指している人とそうでない人の双方にとって、「国語教育学」と「文学研究」とは何かを明確にするように努めて、今後の進路を考える機会とします。
到達目標
まず中学・高校の「国語」教科における「定番教材」の意義を理解することを目標とします。その上で「国語教育学」と「文学研究」の接点や差異を考え、それぞれの学問分野の特徴と意義を明確に理解できるようになることを到達目標とします。
授業計画と内容
履修者の人数によって、日程を変更することがあります。
第一回 ガイダンス 発表担当等日程調整 「国語教育学」と「文学研究」について
第二回 中学・高校「国語」教科の現状と定番文学教材
第三回 「国語」教材としての『こころ』
第四回 「国語」教材としての『舞姫』
第五回 「国語」教材としての村上春樹作品
第六回 受講生による発表と討議:『ごんぎつね』
第七回 受講生による発表と討議:『一房の葡萄』
第八回 受講生による発表と討議:『赤い蝋燭と人魚』
第九回 受講生による発表と討議:『トロッコ』
第十回 受講生による発表と討議:『走れメロス』
第十一回 受講生による発表と討議:『城の崎にて』
第十二回 受講生による発表と討議:『羅生門』
第十三回 受講生による発表と討議:『山月記』
第十四回 まとめ:「国語教育学」と「文学研究」の接点と差異
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回の授業内容に関する資料を読み、十分に準備して出席することが求められます。また、各種の研究会などの参加を義務づけ、それを題材に授業で討論をすることがあります。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 【発表資料作成と質疑への応答) 50% 各履修者の研究内容に基づき、決められた期日までに資料を用意する。その資料に沿って授業内に討議をおこなう。その資料内容と討議への対応により、研究水準のレベルを判断して、評価をおこなう。 【他の履修者の発表への討議や助言】 50% 他の履修者の資料と発表に対して、主体的、積極的に質疑応答をおこなう。その際に、資料への理解度と発表者への有益な指摘や助言ができているかにより、評価をおこなう。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
高等学校国語教員
検定国語教科書編集委員
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
国語教員経験に基づく授業計画指導
検定国語教科書編集委員経験に基づく国語教科書教材の選定過程や意図の解説
テキスト・参考文献等
資料をmanaba上で配布します。