シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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ドイツ芸術論演習B | 2024 | 後期 | 火4 | 文学研究科博士課程前期課程 | 縄田 雄二 | ナワタ ユウジ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-DT5-104S
履修条件・関連科目等
ドイツ語が読めること
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
ドイツの美術史家Aby Warburg(1866‐1929)は晩年に、広い範囲から集めたさまざまな図像の複合体をMnemosyneという名のもとに構成するプロジェクトに従事した。これにつきWarburgが遺した原稿"Mnemosyne Einleitung"を、ドイツ語原文で精読する。
科目目的
美術史学においてひとつの学派を成した大家WarburgのプロジェクトMnemosyneは、研究のあたらしい乾坤をひらくとはいかなることか、文字で書く理論と文字を超えた実践とはいかに生産的な関係を結ぶことができるか、時間的・地理的に広い範囲の文化現象を知ることが学問にとりいかに重要か、といったことを、教えてくれる。広い教養を研究の実践・発信に生かす好例としてWarburgに学び、自らの研究に生かすことを目的とする。
到達目標
・ヨーロッパの美術史学上重要な位置を占めるMnemosyneの概要と、その背景にある思想とを知ること。
・学術文献を読む腕を上げること。特にドイツ語で読む力を上げること。これは自分で書く技量を上げることにもつながる。
授業計画と内容
1 導入
2 A節第1-3段落
3 A節第4-6段落
4 B節第1-4段落
5 B節第5-8段落
6 B節第9-11段落
7 C節
8 D節第1-3段落
9 D節第4-7段落
10 D節第8-11段落
11 D節第12-14段落
12 E節
13 オンラインでMnemosyne Atlasを観る
14 総括の議論
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 予習がゆきとどいているか、議論に参加しているかを評価する |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト
Aby Warburg: Mnemosyne Einleitung. In: ders.: Werke. Hg. Martin Treml, Sigrid Weigel und Perdita Ladwig. Berlin: Suhrkamp, 2018 (= stw 2242). S. 629-639
(複写を配布する。)
参考文献
Aby Warburg: Gesammelte Schriften. Abt. 2, Bd. 2.1: Der Bilderatlas MNEMOSYNE. 4. Aufl. Berlin: Akademie Verlag, 2012
(Mnemosyneを一冊の書として出版したもの。図書室で手にとりご覧いただきたい。)
その他特記事項
参考URL
Cornell Universityのウェッブサイト上のオンライン展示
"Ten panels from the Mnemosyne Atlas"
https://warburg.library.cornell.edu/