シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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日本近世史演習ⅠB | 2024 | 後期 | 木5 | 文学研究科博士課程前期課程 | 落合 功 | オチアイ コウ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-JH5-112S
履修条件・関連科目等
くずし字の古文書を読むので、各自読めるようにしておくこと。読めない人は事前に相談すること。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
①各自の修士論文テーマについて、先行研究や史料の状況等について具体的に検討する
②研究史上重要な意味をもつ論文、最近話題になっている論文、ゼミ出席者が共通に関心をもつ論文等について、論文講読を行う。
③多摩地域の史料群について、各自の関心で史料を選択し、分析報告を行う。
④東京都立大学の近世史ゼミと合同研究会を行う(後期は中央大学で開催)。
⑤読む論文については、第1回のガイダンスの際に、出席者間で議論して決める。分析史料群は前期と同じ。なお、授業計画には、あくまで参考のため過去の例を記した。
科目目的
日本近世史に関する研究史と現在の到達点を理解すること、および、史料に即して近世社会のあり方について考える力を身につけることを目的とする。
到達目標
修士論文は、人の論文をまとめるものや(レポート)、史料を解釈したことを述べる(史料紹介)のレベルではなく、自分自身で史料を解読し、評価し、整理しながら文章にまとめ上げることが第一と考えている。
そのためには、各人に研究史や研究テーマを報告してもらうことで、修士論文に向けて各自の研究テーマを掘り下げる。また、他の人の報告を聞き、コメントができるようになることで、研究論文作成に重要な概念の操作、研究史の整理、論理的な整合性の三つの柱を身につけて欲しい。
授業計画と内容
※各回の内容については、昨年度の例を参考として記した。
(後期)
第1回 史料講読①多摩川の鮎上納(『立川市史』)
第2回 論文講読①高橋陽一『近世旅行史の研究』1・2章
第3回 論文講読②高橋陽一『近世旅行史の研究』4・5章
第4回 論文講読③高橋陽一『近世旅行史の研究』6・7章
第5回 論文講読④高橋陽一『近世旅行史の研究』8・9章
第6回 研究発表①幕末維新期における境目地域の研究
第7回 研究発表②元禄国絵図作成に伴う上信越国境地帯調査の記録
第8回 研究発表③近世後期藩領の地域災害対策と領主的対応
第9回 研究発表④生産地からみた有田焼編年についての考察
第10回 東京都立大学との合同研究会
第11回 史料講読②御用炭焼の記録(『八王子市史』)
第12回 ゲストスピーカー(宮城学院女子大学准教授高橋陽一氏)
第13回 研究発表⑤論文構想発表
第14回 まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業で指示したテキストや史料を毎回読んでくること。また研究発表等でレジュメに引用されている論文については、可能な限りコピーして読んでみること。そうやって知識を広げていくことが望ましい。
くずし字の勉強は毎日こつこつと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 研究報告、論文の批評、史料分析の充実度を見る。授業中の発言等も考慮する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは特になし。授業時に適宜指示する。