シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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フランス言語思想A | 2025 | 前期 | 水4 | 文学部 | 金澤 忠信 | カナザワ タダノブ | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-FS2-D301
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
「フランス言語思想」は、「フランス」という固有名詞と、「言語」「思想」という2つの普通名詞から成り立っています。これは、「フランスにおける、言語にもとづいた思想」と解することができます。第二次世界大戦後、フランスでは、言語学をパイロット・サイエンスとして、人文・社会諸科学に一大変革をもたらす思想的潮流が現れました。この思想は「構造主義」と呼ばれ、20世紀後半の約半世紀の間、フランスのみならず、日本を含め世界の知的状況に大きな影響を与えました。前期「フランス言語思想A」では、前半(第1回~第6回)で19世紀まで、後半(第7回~第13回)で20世紀以降のフランス語圏の言語学者・思想家を取りあげ、その理論・方法論について、具体的にいくつかのテクストを読みながら学んでいきます。
科目目的
この科目は、フランス発の構造主義が、哲学、言語学、社会学、歴史学、人類学、精神分析、経済学などの人文・社会諸科学を、どのような歴史的文脈のなかで、どのように変革し、領域横断的な現在の知のあり方の礎となったかを知ることを目的とします。
到達目標
まず、構造主義の理論モデルとなった言語学あるいは記号学を理解する。そのうえで、構造主義に関連する哲学、人類学、精神分析、社会学などの研究書を読み、その方法論を身につけて、自分の専門分野の研究に活かすことができるようになる。
授業計画と内容
授業計画と内容
第01回 イントロダクション
第02回 言語・思想・歴史
第03回 言語と理性
第04回 言語と認識
第05回 言語の起源
第06回 言語と国民
第07回 歴史から体系へ
第08回 一般言語学
第09回 言語記号の性質
第10回 音韻論
第11回 構造人類学
第12回 言語と無意識
第13回 記号学
第14回 まとめ(到達度確認)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
シラバスや授業で紹介された参考文献を読んで,予習復習すること。授業で配布された資料を復習し,さらにその出典や関連文献にあたって理解を発展させること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 60 | 100点満点で、60点以上が合格の目安。 |
平常点 | 40 | 毎回授業時に出される課題にそってミニレポートを執筆しmanabaに提出。授業についての感想や質問を書いてもよい。 |
成績評価の方法・基準(備考)
①到達度確認テスト[問1]穴埋め問題(40点)、[問2]語句・用語の説明(30点)、[問3]論述問題(30点)。論述問題では、各回に提出したミニレポートのいずれかを推敲するかたちで800字程度のレポートを書きます。
②原則的に、授業数の3分の2以上の出席およびミニレポートの提出が必要です。ミニレポートは、その質・量が評価の対象となります。授業の内容を踏まえたうえで、指定された課題にきちんと答えているかどうか、論理的で分かりやすい文章であるかどうかが問われます。課題によっては、次の授業で、意見・感想の紹介、質問への回答をすることもあります。試験が苦手な人あるいは上位の成績を目指す人は、毎回のミニレポートをしっかり書くようにしてください。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
manabaの活用
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
●資料は毎回配布する。
■参考文献:
★ロイ・ハリス/タルボット・J・テイラー、『言語論のランドマーク』、斎藤伸治/滝沢直宏訳、大修館書店、1997年。
★フェルディナン・ド・ソシュール、『新訳ソシュール一般言語学講義』、町田健訳、研究社、2016年。
★ロマーン・ヤーコブソン、『音と意味についての六章』(クロード・レヴィ=ストロース序)、花輪光訳、みすず書房、1977年。
★クロード・レヴィ=ストロース、『構造人類学』、荒川幾男他訳、みすず書房、1972年。
★ロラン・バルト、『記号学の冒険』、花輪光訳、みすず書房、1988年。
★内田樹、『寝ながら学べる構造主義』、文春新書、2002年。
※その他の参考文献については授業で適宜指示する。
その他特記事項
メールアドレス: tkanazawa116@g.chuo-u.ac.jp
参考URL
語文コースHP https://sites.google.com/g.chuo-u.ac.jp/futsubun-gobun/
語文コースブログ https://chuo-bun-futsubun-gobun.blogspot.com/