シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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歴史教育研究Ⅰ | 2024 | 前期 | 木4 | 文学研究科博士課程前期課程 | 松岡 昌和 | マツオカ マサカズ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-HT5-101L
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本科目では、ジェンダーと歴史教育に関する書籍を読み、その記述について従来の教科書記述と対照させる。その上で、受講者はそのテーマに関する問いを立て、議論を行う。
科目目的
2018年に告示された高等学校学習指導要領では、地理歴史科において問いを立てることが重視されている。本科目では、ジェンダーの観点から世界史の記述を再考し、歴史教育における新たな問いを発見していく。
到達目標
ジェンダーの視点を取り入れた形で、世界史教育における問いを考える。
世界史教科書を批判的視点で読み込み、歴史像の多様性を理解する。
授業計画と内容
第1回 歴史とジェンダー
第2回 オリエントと地中海世界
第3回 アジア・アフリカ・アメリカ古代文明の諸相
第4回 東アジア世界の形成と発展
第5回 イスラーム世界の形成と発展
第6回 ヨーロッパ世界の形成と発展
第7回 成熟するアジアの諸文明
第8回 近代ヨーロッパの成立
第9回 ヨーロッパ主権国家体制の展開
第10回 近代欧米市民社会の形成
第11回 近代欧米国民国家の発展
第12回 帝国主義とアジア・アフリカの民族運動
第13回 2つの世界大戦
第14回 授業内報告の再検証
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
指定した教科書の当該部分を読んで整理した上で、高等学校の世界史教科書と対照させて「問い」を作成してくること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 60 | 授業内容および教科書をもとに、世界史教育についての批判的検討が行われているかを問う |
平常点 | 40 | 指定した教科書の内容の整理および、そこから導き出される授業での「問い」について評価する |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト
三成美保, 姫岡とし子, 小浜正子編『ジェンダーから見た世界史 : 歴史を読み替える』大月書店、2014年、ISBN: 9784272501816
参考書
長野ひろ子, 姫岡とし子編著『歴史教育とジェンダー : 教科書からサブカルチャーまで』青弓社、2011年、ISBN: 9784787233240
リン・ハント著 ; 長谷川貴彦訳『なぜ歴史を学ぶのか』岩波書店、2019年、9784000241793
弓削尚子著『はじめての西洋ジェンダー史 : 家族史からグローバル・ヒストリーまで』山川出版社、2021年、ISBN: 9784634640955
小浜正子 [ほか] 編『中国ジェンダー史研究入門』京都大学学術出版会、2018年、ISBN: 9784814001248
山口みどり、弓削尚子、後藤絵美、長志珠絵、石川照子編著『論点・ジェンダー史学』ミネルヴァ書房、2023年、ISBN: 9784623093502
姫岡とし子、久留島典子、小野仁美編『「ひと」から問うジェンダーの世界史 第2巻 「社会」はどう作られるか?—家族・制度・文化』大阪大学出版会、2023年、ISBN: 9784872597783