シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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美術史各論(1)B | 2025 | 後期 | 水3 | 文学部 | 藤原 えりみ | フジハラ エリミ | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-HR2-D452
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
芸術理論と芸術的実践、芸術の機能および芸術と社会について
知識とは先人の探求による知の蓄積であり、感性とは外的対象を知覚しなんらかの判断を下す人間の能力である。一見すると関係性をもたない2つの領域のように思えるだろうが、実は芸術においては緊密な結びつきを持っている。知識は感性をより豊かにし、感性は知識をより深めて断片化する情報に潜む連帯を発掘していくからである。
この授業では、芸術理論(知識)と芸術的実践(感性)という観点から、シンシア・フリーランド著『でも、これがアートなの? ----芸術理論入門』を手がかりに、古代ギリシャ哲学から20世紀後半以降の時代展開(例えば植民地以後の時代やジェンダー論など)までも視野に収め、創造行為と作品鑑賞、作品と社会との関係を考察してみたい。
科目目的
西洋美術史を学ぶ学生が、芸術家や芸術作品について考察をするうえで、どのようなテーマがあり、どのような切り口があるのかについて知ることで専門的な知識を深める。
到達目標
近現代芸術をとりまく諸問題について、社会との関わりのなかで考察し、現代アートの動向に関心を向けることができる。
授業計画と内容
第1回:芸術の起源について:儀式と表現行為(生命/死/再生と芸術表象)
第2回:芸術の機能1:古代ギリシャにおけるイデア論・カタルシス理論から中世の「神の国」の美学へ
第3回:芸術の機能2:神の国の美からこの世の美へ
第4回:芸術の機能2-2:
第5回:芸術の機能3-1:国家イデオロギーと芸術表象
第6回:芸術の機能3-2:国家イデオロギーと芸術表象
第7回:芸術の機能4:既成概念の打破と美的価値の創出
第8回:芸術の普遍性について1:美的価値は普遍的であり得るか
第9回:芸術の普遍性について2:伝統とは何か。オーセンティック(真正さ)とは?
第10回:芸術と社会1-1:ジェンダーという問い1
第11回:芸術と社会1-2:ジェンダーという問い2
第12回:芸術と社会2-1:拡張する表現1
第13回:芸術と社会2-2:拡張する表現2
第14回:総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
配布する資料や参考テキストを自薦に読んでおくこと。
授業中に紹介する展覧会やトークイベント等に積極的に足を運び、作品鑑賞体験を深めること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 80 | 学年末試験 |
平常点 | 20 | 授業の参加・貢献度、コメントカード |
成績評価の方法・基準(備考)
単位取得にはどんな理由であれ3分の2以上の出席が必要です。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
参考文献は授業の中で紹介します。
その他特記事項
西洋美術史の基礎知識があることが望ましい。