シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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フランス文学演習(3) | 2025 | 通年 | 月2 | 文学部 | 平岡 敦 | ヒラオカ アツシ | 3・4年次配当 | 4 |
科目ナンバー
LE-LT3-D606
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
Charles-Louis Philippe(シャルル=ルイ・フィリップ)の短編集 Dans la petite ville(『小さな町で』)から、おもに子どもを登場人物にした7篇を選んで講読する。
フィリップは1874年、フランス中部の小さな田舎町Cérilly (セリイ)で生まれた。父親は貧しい木靴職人で、一家の暮らしぶりは決して楽なものではなかった。奨学金を得てリセを卒業し、名門理工科学校目ざすも、病弱な健康状態のせいもあってか進学を果たせず、かねてよりあこがれていた作家の道へ進もうとパリに出る。区役所職員として働くかたわら執筆にを続け、何作かの長編小説を発表するも、1909年腸チフツにより35歳で亡くなった。
フィリップの作品はこうした彼の生い立ちや経験を色濃く反映し、貧しい庶民に対する共感と愛情に満ちたものとなっている。文学史のなかでは必ずしも大きく取りあげられる作家でないものの、どれも読後に忘れがたい印象を残す作品となっている。
授業では、まず作中に頻出する時制「直説法単純過去」について復習をしたのち、テキストの講読に入る。1作を4回の授業で読み進む予定。授業では必要に応じて随時文法の復習を行うので、1年次で使った文法の教科書 Ma grammaire も持って来ること。
科目目的
フランスの文学作品を原文で読み解く語学力と読解のコツを身につけることにより、フランス語で小説を読む愉しみを体感し、フランス語、フランス文学、フランス文化全般をよりよく理解する。
到達目標
1・2年次で習った文法知識をもとに、フランス語で書かれた文学作品を、辞書を引きながら独力で読み解けるようになること。
授業計画と内容
1 イントロダクション
2 テキスト Le petit frère 「弟」講読 いつもと違う朝
3 同 ブーデおじさんの家で
4 同 帰宅
5 同 発見
6 La charrette「箱車」箱車
7 同 出発
8 同 夕方
9 同 家路
10 Alice「アリス」 不登校
11 同 嫉妬
12 同 拒絶
13 Le plus grand pécheur「もっとも罪深きもの」嬉しい誘い
14 同 教会へ
15 同 悪ふざけ
16 同 神父さんの来訪
17 L'eau bénite「聖水」 教会の鐘
18 同 聖水
19 同 いたずら
20 同 叱責
21 La pièce du pape「贋金」司祭の決心
22 同 寄付
23 同 贋金
24 同 仕返し
25 Le suicide manqué 「自殺未遂」決心
26 同 先人たちの死
27 同 死の方法
28 同 ためらい
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 授業への参加、予習の状況を基準とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストはプリントを配布
その他特記事項
参考URL
この授業は、仏文専攻・語文コース系の教員が担当しています。
語文コースHP https://sites.google.com/g.chuo-u.ac.jp/futsubun-gobun/
語文コースブログ https://chuo-bun-futsubun-gobun.blogspot.com/