シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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中国近世史特講A | 2024 | 前期 | 木1 | 文学研究科博士課程前期課程 | 木村 拓 | キムラ タク | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-OH5-109L
履修条件・関連科目等
漢文の基本的知識を有すること。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
朝鮮半島に興亡した王朝国家にとって、中国大陸の王朝国家との政治的関係は、自国の政治・制度の運営、あるいは他国との外交において無視し得ない要素であり、朝鮮王朝(1392~1897)の政治・制度運営と外交においては、宗主国の明の存在は特に大きなものであったと言えます。本講義では、朝鮮王朝が自国の政治・制度運営、周辺諸国との外交を行っていく際、明との関係をどのように捉え、それをどのように反映したのか、そして、その背景にはどのような自己アイデンティティや世界観が存在したのかといった問題を論じていきます。その際には、適宜、関係史料を紹介して吟味していきます。また、他の東アジア諸国(日本・琉球・ベトナム)との比較という視点を取り入れていきます。
科目目的
中国を中心とする(中国が理念として掲げた)東アジア国際秩序のあり方、およびそれに対する周辺諸国の対応について、朝鮮の事例を通じて考えます。
到達目標
朝鮮の政治・制度・外交のあり方を学ぶことを通じて、中国を中心とする(中国が理念として掲げた)東アジア国際秩序の特質を理解する。
授業計画と内容
第1回 総論:ガイダンス
第2回 国号の決定
第3回 国号の決定に関する史料
第4回 明年号の使用
第5回 明年号の使用に関する史料
第6回 冠服の制度
第7回 冠服の制度に関する史料
第8回 官印制度
第9回 官印制度に関する史料
第10回 祭天儀礼の廃止
第11回 祭天儀礼の廃止に関する史料
第12回 王都漢城の形成
第13回 王都漢城の形成に関する史料
第14回 総括:他の諸国との比較(日本・琉球・ベトナム)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 30 | 期末レポートを提出 |
平常点 | 70 | 毎回の課題への対応、授業における質疑・議論への参加への積極度など |
成績評価の方法・基準(備考)
期末レポートの詳細については、授業中に説明します。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:主要な参考文献や史料を随時配布します。
参考文献:
・山内弘一『朝鮮からみた華夷思想(世界史リブレット67)』(山川出版社、2003年)
・桑野栄治『李成桂―天翔る海東の龍(世界史リブレット人37)』(山川出版社、2015年)