シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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日本史学基礎演習(1)A/日本史学基礎演習(1)(前期) | 2025 | 前期 | 火1 | 文学部 | 志村 佳名子 | シムラ カナコ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-JH1-F011
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
専門的な歴史の研究のためには、歴史学研究の方法論や現在までの研究史について理解する必要がある。その上で、各自の研究テーマを深めていくことになる。本演習では、歴史学の方法論等について基礎的な講義を行った後、比較的コンパクトな学術書を講読することにより、今後の研究活動に必要な知識と技能を身に付ける。扱う時代は古代を対象として、古代史に関する諸課題を読み解く活動を通して、日本史研究の基本的な考え方や考察の視点を養う。
科目目的
学問としての歴史学の概要と構造を知り、歴史的事項の調べ方、研究発表や議論の方法、調べたことを論理的文章でまとめる方法など、日本史研究に必要な基礎的な方法論を修得する。
到達目標
・報告を通して、課題に対する調べ方や、適切な情報検索の方法を身に付ける。
・授業での議論を通して学術的な質疑応答に慣れ、主体的に問題解決に向かう姿勢を身に付ける。
・演習の課題となる日本古代史の諸問題についての理解を深め、日本史研究全般への学習意欲を高める。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス―授業の進め方
第2回 歴史から歴史学へ
第3回 歴史学と史料
第4回 古代史の諸課題と研究方法
第5回 受講生による発表①ヤマト王権の世界
第6回 受講生による発表②飛鳥・藤原の時代
第7回 受講生による発表③平城京の実像
第8回 受講生による発表④奈良時代の政治過程
第9回 受講生による発表⑤律令による地方支配
第10回 受講生による発表⑥遣唐使と天平文化
第11回 受講生による発表⑦平安京と平安貴族
第12回 受講生による発表⑧摂関政治と国風文化
第13回 受講生による発表⑨受領と地方社会
第14回 総括と追加報告
※授業予定は、履修者の人数や関心によって変更する場合がある。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
あらかじめ課題の文章を読み、分からない用語等は調べておくこと。発表者は入念に準備をして質疑に備えること。授業中に解決しきれなかった課題については、授業後に各自で主体的に調べておくこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 発表をもとに、各自課題を設定してレポートを提出する。レポートは、歴史学の方法論に沿って考察ができているか、論理的な文章で表現できているか等の観点から評価する。 |
平常点 | 50 | 報告の内容の適切さ、質疑応答の内容、他者の報告を聞く姿勢等から総合的に評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
出席率が70%に満たない者、考慮すべき理由なく報告を欠席した場合は評価の対象外とする。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:佐藤信編『古代史講義―邪馬台国から平安時代まで』(筑摩書房、2018年)
※各テーマにおける参考文献は、授業時に適宜紹介する。