シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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史料演習B | 2025 | 後期 | 金4 | 文学部 | 鈴木 祥 | スズキ ショウ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-JH2-F106
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本授業では、前期よりも古い時期(1864~1888年)の海外渡航・移民に関する史料を講読する。この時期の史料は前期で扱ったものに比べてワーディングが難解であり、専門的学識の深化に適した教材であると考える。
報告者は、史料中の語句の意味、担当箇所の要約および担当箇所に対する自身の見解等をレジュメにまとめて発表する。発表後は講師による補足および履修者間でのディスカッションを行う。
科目目的
・史料の講読およびプレゼンテーション・ディスカッションを通じて、専門的学識(テキストを正確に理解する力、情報収集・分析能力)およびコミュニケーション能力を養う。
・卒業論文執筆に向けて主体的に学習する力を高める。
・本授業ではグローバル化が進む現代にも通じる問題を取り上げる。現代の問題にも幅広く目を配り、過去・現在の視点から多角的に物事を考える力を身に付けることも本授業の重要な目的である。
*本授業では前期よりも難解な史料を用いて上記諸能力のさらなる向上を目指す。
到達目標
・史料の読解に必要な文献、辞書、データベースなどの使い方を習得する。
・調べた事項や自身の見解を簡潔にレジュメにまとめて発表できるようになる。
・報告者の発表に対する質問やディスカッションでの発言などを積極的に行い、主体的に授業に参加できるようになる。
・過去の史料を通じて現代の問題にも関心を持ち、物事を多面的に捉える力を身に付ける。
*本授業では前期よりも難解な史料を用いて上記諸能力のさらなる向上を目指す。
授業計画と内容
〈各回のテーマ〉
1 ガイダンス(報告順番の決定など)
2 講義:講読史料の解説
3 プレゼン:陸奥宗光(駐米公使)の在米日本人調査(1888年)
4 プレゼン:アメリカにおける日本人排斥をめぐる外務省の議論(1884年)
5 プレゼン:在清国・朝鮮日本人取締規則の制定(1883年)
6 プレゼン:在外窮民救助規則の制定(1874年)
7 プレゼン:マリア・ルス号事件と日本政府の判決(1872年)
8 プレゼン:日本・ハワイ修好通商条約の締結(1871年)
9 プレゼン:条約改正運動の萌芽(1869~71年)
10 プレゼン:ハワイ「元年者」と明治政府(1868~69年)
11 プレゼン:海外渡航の解禁と曲芸師(1866~70年)
12 プレゼン:池田長発(外国奉行)による海外渡航解禁の建言(1864年)
13 講義:レポート課題の指示(先行研究の批評、書評の方法などの説明)
14 講義:後期の総括(「文明国」を目指す日本と海外渡航・移民)
*履修者の人数などにより計画を変更することもある。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
報告担当者は事前に充分な時間(2週間程度)を確保してレジュメを作成すること。
報告者以外の履修者も主体的に討論に参加できるよう、毎回事前にテキスト・レジュメを熟読したうえで授業に臨むこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 30 | 期末レポート。授業の理解度および課題に対する考察力・表現力を評価する。 |
平常点 | 30 | 授業への参加および受講態度(発表への質問やディスカッションでの発言等主体的な学習態度)を総合的に評価する。 |
その他 | 40 | プレゼンテーションへの評価。辞書・文献を適切に活用できているか、テキスト要約や自身の見解が簡潔にまとめられているか、聞き手に配慮した発表ができているか等を総合的に評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
期末レポート未提出者はE判定とする。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
講読史料は教員より配布する。その他参考文献や辞書等は授業内で適宜指示する。
その他特記事項
テキストを正確に理解する力、情報収集・分析能力、コミュニケーション能力、そして過去・現在から物事を捉える視点はいずれも卒業論文執筆に必須であり、就職活動や社会人となった後も重要な力となる。将来を見据えて積極的に授業に臨んでもらいたい。