シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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卒業論文 | 2025 | その他 | 他 | 文学部 | 小林 謙一 | コバヤシ ケンイチ | 4年次配当 | 8 |
科目ナンバー
LE-JH4-F180
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
卒業論文作成の具体的な準備は、3年次から始まります。それぞれの専攻・プログラムで行われる卒業論文ガイダンスが卒業論文の作成への第一歩です。スケジュールは、所属先で異なりますので、スケジュール一覧や文学部事務室、各共同研究室の掲示板、Cplus、manaba等でよく確認して怠りのないよう十分注意して下さい。
卒業論文の作成に当たっては、まず、どのようなテーマを設定するか、そこから第一歩が始まります。そのためには、1・2年次のうちに基礎知識を十分身につけるとともに、できるだけ広範囲な学習機会に接して自分の間口を広げておくことがたいへん重要です。それを踏まえておおまかなテーマを念頭に置き、徐々に3・4年次の体系的な履修へと進んでいくわけです。
また、大学院への進学を希望している場合は、受験資格の多くが卒業論文を書いていることを課していますので、希望する学生はそのつもりで取り組んで下さい。
考古学ゼミでは、日本考古学を題材としますが、ひろく世界と日本文化との比較検討や、考古学方法論、文化財保存・活用、現代社会と考古学(マスコミ、教育、文学、災害と考古学など)広くテーマ設定することも可能です。
科目目的
卒業論文は、文学部に入学してから卒業までに自分が何を学習していくか、そのためには自分は今何をすべきなのかを示してくれる重要な指標となります。
卒業論文のテーマを見つけるためには、いろいろな視点から物事を考え、広い視野を持つことが必要です。様々な学問分野にふれ、多くのことに興味、関心を抱く、その中から自分の興味の対象を徐々に絞り込んでいく、最終的に卒業論文のテーマを決め、卒業論文に取り組む。その過程そのものが、言うならば文学部で学習する過程そのものなのです。
考古学ゼミでは、3年生の時に発掘に参加してもらっています。その経験を生かして、発掘から得られる資料を題材にしてもいいでしょう。また、実物の考古資料を調べることも、調査報告書として資料化されている考古資料を広く悉皆的に調査することもできます。研究対象とする資料自体の選定も重要なポイントです。
到達目標
卒業論文は、大学での学業生活の総決算とも言えるものであるとともに、自らの主体性によって学問の世界に踏み込み、本格的に研究し自分自身の成果を創造することを到達目標とします。
考古学ゼミでは、特に、先行研究・学史研究のまとめ、そこから導いた課題と立論、自らによる資料集成や分析、それに対する考察、を卒論の基本的な要素と考えます。事実に基づいた実証的研究、先行研究の尊重、自らの分析視点、一定の結論を卒論に含めることを期待します。
授業計画と内容
第1回 テーマ設定1 研究対象
第2回 テーマ設定2 立論
第3回 先行研究の収集・検討1、学史的評価
第4回 先行研究の収集・検討2、学史的評価
第5回 先行研究の収集・検討3、学史的評価
第6回 先行研究の収集・検討4、個別の論文に対する研究上の位置づけと研究の流れ
第7回 先行研究の収集・検討5、個別の論文に対する研究上の位置づけと研究の流れ
第8回 先行研究の収集・検討6、個別の論文に対する研究上の位置づけと研究の流れ
第9回 先行研究の収集・検討7、研究史のまとめと自らの研究へのつながり
第10回 先行研究の収集・検討8、研究史のまとめと自らの研究へのつながり
第11回 先行研究の収集・検討9、研究史のまとめと自らの研究へのつながり
第12回 課題設定1 なにをやるのか
第13回 課題設定2 オリジナリティの確認
第14回 中間報告(ゼミ合宿で行う場合があります)
第15回 資料の収集・検討1 集成表の作成
第16回 資料の収集・検討2 集成表の作成
第17回 資料の収集・検討3 集成表の作成
第18回 資料の収集・検討4 分布図の作成・集成図の作成
第19回 資料の収集・検討5 観察・計測・グラフ化など
第20回 資料の収集・検討6 観察・計測・グラフ化など
第21回 資料の収集・検討7 分析
第22回 資料の収集・検討8 分析
第23回 卒業論文の執筆1 全体構成
第24回 卒業論文の執筆2 全体構成
第25回 卒業論文の執筆3 考察
第26回 卒業論文の執筆4 考察
第27回 卒業論文の執筆5 まとめ
第28回 卒業論文の執筆6 まとめ
基本的に、日本史演習考古11やオフィスアワーでの個別指導、ゼミ合宿において各自が順番に自分の研究内容を発表し、それに対するコメントや質疑を行います。
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
卒論の内容・進め方について、必要に応じ適宜個別指導をおこなう。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・卒業論文、または卒業研究の作成等に対して専門分野に関する必要な論文作成、研究指導を行うことを基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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その他 | 100 | 卒業論文の内容及び口述試験を文学部共通の評価ルーブリックを用いて総合的に評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
① 提出された卒業論文は指導教員を中心に審査を行い、その内容について口述試験を実施します。
② 口述試験の日時は、原則としてC plus・manaba等でお知らせします。各自で必ず確認して下さい。全員指定された日時に口述試験を受けなければなりません。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
考古学
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
考古学調査・研究
テキスト・参考文献等
必要に応じ指示する
その他特記事項
卒業論文の提出は、12月中旬で指定日時に遅れることは絶対に許されません。
日本史学専攻では、manaba上でのデータでの提出とともに、印刷し製本した卒論を日本史学研究室へ郵送してもらう可能性があります(この数年そのようにしていますが、各年度毎に状況を見て決定し、通知します)。
提出期日等、具体的な日時については時間割等で発表します。
※専攻別の卒業論文作成上の注意がmanaba上および各共同研究室に置いてありますので、卒業論文を作成する前に必ず一読するようにして下さい。