シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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図書館情報学特講A | 2024 | 前期 | 火6 | 文学研究科博士課程前期課程 | 小山 憲司 | コヤマ ケンジ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-LI5-101L
履修条件・関連科目等
図書館情報学の基礎知識を有していることが望ましい。この条件を満たせなくても、情報の利用や図書館について関心があれば、この講義に参加できる。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
図書館は記録資料を収集、整理(組織化)、保存し、利用者に提供するサービス組織である。扱う対象である記録資料には、一般に市販される図書や雑誌、新聞のほか、学協会や大学などの研究機関が発行する学術雑誌、国や自治体が発行する政府刊行物、各種団体が発行するさまざまな資料がある。また、地域住民にサービスを提供する公共図書館では、その地域ならではの資料を積極的に収集し、利用者に供してきた。その中には、本来文書館が取り扱う民間資料(古文書など)や自治体の行政文書を含むことも珍しくない。最近では、これらをデジタル公開するうごきも盛んである。
本科目では、図書館の持つ機能のうち、主に記録資料の組織化と公開に注目し、図書館や類縁機関(文書館やアーカイブなど)における最近の事情や取り組み、類縁機関との連携(いわゆるMLA連携など)に関して、指定した文献を精読しながら議論する。
科目目的
本科目は、指定文献の精読と議論を通じて、最近の図書館および類縁機関の事情を探究することを目的とする。
到達目標
指定文献の精読と議論を通じて、研究対象となる図書館および類縁機関の機能と役割、その周辺事情について知識を深めるとともに、多様な観点からそれらを読み解くことができる。また、得られた知見をもとに、自らの研究テーマを設定できる。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス
第2回 精読:猪谷千香, 鎌倉幸子(2018). 新しい公共の場. 現代思想. 46(18), p. 20-28.
第3回 同上の内容に関する議論
第4回 精読:澤谷晃子(2020). 図書館資料のデジタルアーカイブとその活用を考える. 図書館界. 72(3), p. 134-138.
第5回 同上の内容に関する議論
第6回 精読:是住久美子(2020). 図書館を拠点とした地域資料の編集とデジタルアーカイブの発信. 図書館界. 72(4), p. 184-188.
第7回 同上の内容に関する議論
第8回 精読:福島幸宏(2021). 図書館の未来像のひとつとしての地域資料活用. 図書館界. 72(5), p. 223-227.
第9回 同上の内容に関する議論
第10回 精読:福島幸宏(2020). 図書館機能の再定置. LRG. (31), p. 10-32.
第11回 同上の内容に関する議論
第12回 精読:中村覚(2018). 大学図書館とデジタルアーカイブ : 東京大学における取り組みを例として. 現代思想. 46(18), p. 108-113.
第13回 同上の内容に関する議論
第14回 まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
報告にあたっては、事前の準備が不可欠である。また、報告者以外の受講生も、事前に該当箇所を精読して授業に望むこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 50 | 議論への貢献度 |
その他 | 50 | 報告・発表 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
担当者は、1997年4月から2006年3月まで、東京大学附属図書館等において、図書館職員として、図書館サービス、情報組織化、電子情報資源の提供などの実務経験を有する。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
図書館実務にかかる話題にも適宜触れながら、指定文献の精読を行う。
テキスト・参考文献等
(1) テキスト
「授業計画と内容」で指定した文献を使用する。
(2) 参考文献
授業で適宜紹介する。