シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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心理学情報処理演習 | 2024 | 前期 | 金6 | 文学研究科博士課程前期課程 | 金沢 創 | カナザワ ソウ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-PY5-111S
履修条件・関連科目等
実験心理学の基本的な考え方を事前に理解していることが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
大学院においては、一刻も早く実験を実施し論文を各ことが求められる。そのため授業では、実験プログラムを実際に作成し、刺激を適切な位置に適切なタイミングで呈示する技術を習得する。そのためには何か適切なプログラム言語を1つ選択し、実際にサンプルプログラムを動かすことが重要である。本演習では、python+PsychoPyという環境のもと、動画を呈示し動かすことを目標とする。
科目目的
この科目では、自らのアイデアで心理学実験を計画し、その計画を実施するためのスキルを、特に情報処理時技術の観点から修得することを最終的な目的とする。
到達目標
前項の目的を達するために、具体的には実験プログラムを自分で立案実行し、そのプログラムによって様々な刺激を操作する能力を身につけることを目指す。
授業計画と内容
第 1回 オリエンテーション
第 2回 実験計画の思想1 なんのために実験を行うのか
第 3回 実験計画の思想2 有効な実験計画を行うために
第 4回 実験計画の思想3 国際誌をめざす意義
第 5回 刺激作成の検討1 実験心理学と刺激
第 6回 刺激作成の検討2 刺激制御に必要な知識
第 7回 刺激作成の検討3 刺激作成のためのツール
第 8回 刺激作成の実際1 刺激を作ってみる
第 9回 刺激作成の実際2 刺激を呈示してみる
第10回 刺激作成の実際3 刺激をみて検討する
第11回 実験プログラムのアルゴリズムの検討
第12回 実験プログラムのルーチンの検討
第13回 実験プログラムをサンプルからつくる
第14回 実験プログラムの作成 まずはつくってみる
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回呈示される実験プログラムの作成課題について取り組むことが求められる
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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中間試験 | 20 | 中間の段階において、どの程度の実験心理学的課題を制御するプログラミングの技術が習得されているのかを確認し評価する。 |
期末試験(到達度確認) | 30 | 最終的にどの程度の実験心理学的課題を制御するプログラミングの技術が習得されているのかを確認し評価する。 |
平常点 | 50 | 毎回の授業において、実験心理学的課題を制御するプログラミングの技術がどの程度習得されているのかを確認し評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
【参考:前回開講時】毎回の出席と完成された実験プログラムの双方により、総合的に評価する。
平常点70%、課題提出30%
「評価基準:授業への参加・貢献度、受講態度(積極的な受講姿勢や発言程度など)等を基準とします」
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
実験心理学的な制御がどの程度可能になっているかを確認するために、刺激提示の方法や反応記録の方法など、プログラムのモジュールごとに課題を提示し、次回の授業までにその成果を確認する。
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
実際に実験心理学的なタスクを設定し、具体的な刺激を用いることで、課題解決型の学習をめざす。また、授業参加者間で、課題解決方法を互いに話し合わせることで、デスカッションおよびグループワークを実施する。
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
各自がノートパソコンを持参し、ここにpythonなどのプログラミング言語をインストールすることで、授業が実施される。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【参考文献】『心理学実験プログラミング: Python/PsychoPyによる実験作成・データ処理』
十河 宏行 (著) 朝倉書店