シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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東アジア古代史 | 2025 | 後期 | 火4 | 文学部 | 会田 大輔 | アイダ ダイスケ | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-OH2-G201
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
中国の南北朝時代(5~6世紀)は遊牧民が華北を支配し、漢人が長江流域を支配した分裂時代である。この時代は、中国史の時代区分において重要な時代である。南北朝時代を古代と位置付ける学説と中世と位置付ける学説が存在し、今に至るまで決着はついていない。さらに近年では、ヨーロッパ史の「古代末期」概念を導入する学説もある。そこで本講義では、中国の南北朝時代の政治・社会について、近年の研究成果を踏まえて概観し、中国史の時代区分についても考察を深めていく。
科目目的
本講義の主な目的は、南北朝時代の流れを理解したうえで、中国史の時代区分について考えを深めることである。また、異なる時代や地域における王朝・国家の盛衰との比較検討を行うための視点を獲得することを目指す。
到達目標
この科目では、以下を到達目標とする。
・南北朝時代の流れを理解すること。
・中国史の時代区分について、諸説の検討と南北朝時代の概要を踏まえて考えを深めること。
・本授業で学んだことを、自身の専門とする研究に応用できるようになること。
授業計画と内容
第1回:南北朝時代の時代区分
第2回:五胡十六国―諸民族の流入と中華の分裂
第3回:北魏前期(一)―拓跋珪の北魏建国
第4回:北魏前期(二)―北魏の華北統一
第5回:東晋の興衰と宋の建国
第6回:南朝における「伝統」の創出
第7回:南朝貴族社会
第8回:北魏の馮太后の諸改革
第9回:北魏孝文帝の中国化政策
第10回:孝文帝改革後の北魏
第11回:東魏VS西魏
第12回:北斉VS北周
第13回:皇帝菩薩蕭衍と侯景の乱
第14回 総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 50 | 授業内容の理解度を判定するテストを行います。 |
平常点 | 50 | 授業時の取り組み、特に毎回配布するリアクションペーパーによって評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
出席回数が全授業回数の80%未満の場合は、成績評価の対象となりません。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
授業でテキストは使用しません。適宜、レジュメを配布します。
<参考文献>
授業の中で適宜紹介する。全体に関連する概説書として、次のものがある。
松丸道雄ほか編『中国史2―三国~唐』(山川出版社、1996年)
川勝義雄『中国の歴史3 魏晋南北朝』(講談社学術文庫、2003年、初版1974年)
谷川道雄『隋唐世界帝国の形成』(講談社学術文庫、2008年、初版1977年)
川本芳昭『中国の歴史05 中華の崩壊と拡大 魏晋南北朝』(講談社学術文庫、2020年、初版2005年)
会田大輔『南北朝時代―五胡十六国から隋の統一まで』(中公新書、2021年)
その他特記事項
・毎回リアクションペーパーを提出する。
・受講者の状況、希望に応じて、授業の一部の内容や形式を変更することもある。
・本講義は史料の精読ではなく、内容を理解することに力点を置くため、受講者の漢文の読解力は求めない。