シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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朝鮮史 | 2025 | 前期 | 月1 | 文学部 | 木村 拓 | キムラ タク | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-OH2-G209
履修条件・関連科目等
後期開講の東アジア近世史を併せて履修することが望ましい。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
現在、世界の状況は時々刻々とグローバル規模で変化を続けており、それは東アジアにも影響を及ぼさないわけにはいかないでしょう。日韓関係や日朝関係も直接・間接的にその影響を受けていることは間違いありません。我々としては、そうした変化を冷静に捉え、自ら考えながら隣国と付き合っていくことが重要です。しかし一方で、しっかりと腰を据えて、朝鮮史を学び、それを通じて相手の考え方や、その背景にある歴史的に形成された文化を理解することも同じくらい重要です。また、実際に韓国・朝鮮の人々と付き合っていくには、朝鮮史をある程度知らないわけにはいきません。本講義では、朝鮮史について、日本と関係の深いテーマを選択し、各テーマに関して可能な限り多角的に考えていきます。
科目目的
朝鮮と日本の間で、どのような歴史が展開し、その歴史がこれまでどのように研究・解釈されてきたのかを学びます。
到達目標
以下の点を大きな到達目標とします。
・これまでの日朝関係史研究の軌跡と論点を理解する。
・朝鮮史研究と日本(史)との関連を理解する。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス:朝鮮史の基本知識
第2回 近現代日朝関係史の概略
第3回 近代歴史学と朝鮮史1:戦前篇
第4回 近代歴史学と朝鮮史2:戦後篇
第5回 広開土王碑1:概略
第6回 広開土王碑2:研究史
第7回 高麗時代史の概略:元との関係を中心に
第8回 元寇1:一国史的観点から世界史的観点へ
第9回 元寇2:日本社会に残したもの
第10回 朝鮮王朝と日本の関係史の概略
第11回 倭寇1:構成員に関する議論
第12回 倭寇2:さまざまな解釈
第13回 広開土王碑・元寇・倭寇研究から学ぶべきこと
第14回 総括+期末テスト
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業内で指定された参考文献を読んでおくこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 70 | 論述試験の点数によって評価します。 |
平常点 | 30 | 授業への参加状況、毎回の小レポートの提出状況および内容について評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
期末試験の詳細については授業中に指示します。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
<テキスト>
テキストは使用しません。各回の授業内容に関するレジュメを配布します。
<参考文献>
・吉野誠『東アジアのなかの日本と朝鮮―古代から近代まで―』(明石書店、2004年)