シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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臨床心理基礎実習Ⅱ | 2024 | 後期 | 月4 | 文学研究科博士課程前期課程 | 遠藤 幸彦、中根 千景、長谷川 恵美子、山科 満 | エンドウ ユキヒコ、ナカネ チカゲ、ハセガワ エミコ、ヤマシナ ミツル | 1年次配当 | 1 |
科目ナンバー
LG-CY5-114L
履修条件・関連科目等
臨床心理学コースの学生のみ履修可能です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
試行カウンセリング:学生ボランティアをクライエント役として募り、試行カウンセリングを行います。実際のカウンセリングと同じく、導入、目標の話し合い、感情の強調と深化、終結、といった過程を経ます。面接は録音の上で逐語録を作成し、それに基づいて毎回スーパーヴィジョンを行います。終了後は、事例検討のための資料を作成し、それに基づいて教員・学生全員で検討会を実施します。
体験カウンセリング:可能であれば、学外の担当教員のもとに出向いて、自らがカウンセリングを受ける経験をしていただきます。
科目目的
1.カウンセリングを受ける体験とカウンセリングを(マネジメントも含め)行う体験を通して、具体的なカウンセリング技術を習得すること。
2.事例検討に必要十分な資料を作成できるスキルを習得すること。
到達目標
1.具体的なカウンセリング技術を使いこなせること。
2.事例検討に必要十分な資料を作成できること。
授業計画と内容
第01回 試行カウンセリングに必要な知識の再確認と事例検討資料作成に関する講義
第02回 試行カウンセリングの場所・構造の確認
第03回 クライエントとの打ち合わせ
第04回 第1組スーパーヴィジョン1回目(初回面接の留意点)
第05回 第2組スーパーヴィジョン1回目( 同 )
第06回 第1組スーパーヴィジョン2回目(問題の明確化)
第07回 第2組スーパーヴィジョン2回目( 同 )
第08回 第1組スーパーヴィジョン3回目(感情の強調)
第09回 第2組スーパーヴィジョン3回目( 同 )
第10回 第1組スーパーヴィジョン4回目(終結)
第11回 第2組スーパーヴィジョン4回目( 同 )
第12回 第1組事例検討
第13回 第2組事例検討
第14回 学外施設見学
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
講義部分では復習を重視し、授業で説明された概念を使いこなせるようになるまで理解を深める。スーパーヴィジョンが始まってからは、資料(逐語録)作成に時間をかけ、事前に自身の面接の問題点を整理する。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり1時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり2時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 積極的に授業やスーパーヴィジョンに参加し、カウンセリングには問題意識を持って取り組んでいる。他の授業で学んだことを十分理解し、それを手がかりとして主体的に探究を進めている。臨床心理面接に関する基本的な諸概念を十分に理解し、それを実際に応用し、カンファレンス資料の作成に際しても適切にそれらを駆使できる。 |
成績評価の方法・基準(備考)
すべての実習を行った場合にD以上の成績評価とします。評価に際しては、作成された資料50%、スーパーヴィジョンやディスカッションにおけるコミットメント50%で判断します。
<評価表示の水準>
A=積極的に授業やスーパーヴィジョンに参加し、カウンセリングには問題意識を持って取り組んでいる。他の授業で学んだことを十分理解し、それを手がかりとして主体的に探究を進めている。臨床心理面接に関する基本的な諸概念を十分に理解し、それを実際に応用し、現象の説明に際しても適切にそれらを駆使できる。
B=積極的に授業やスーパーヴィジョンに参加し、カウンセリングには問題意識を持って取り組んでいる。他の授業で学んだことを基本的に理解し、それを手がかりとして探究を進めている。臨床心理面接に関する基本的な諸概念を概ね理解し、それを実際に応用し、現象の説明に際して駆使できる。
C=授業やスーパーヴィジョンに参加しているが、問題意識が明確でない。他の授業で学んだことを十分に理解できておらず、それを手がかりとして自ら探究を進めようという姿勢も弱い。指示待ちの姿勢である。臨床心理面接に関する基本的な諸概念をある程度は理解できるが、それらを適切に応用したり、現象の説明に際して駆使できない。
D=熱意が感じられず問題意識を持って取り組むという姿勢がみられない。他の授業の理解度が低いため、臨床心理面接に関する基本的な諸概念の理解が不十分で、技術を適切に用いることができない。
E=課された実習を完遂することができない。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
全ての担当者が、臨床心理士・公認心理師または精神科医として,大学の心理相談室や精神科クリニック等での臨床経験があります。
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
普段の臨床実践での経験を生かした授業を行います。
テキスト・参考文献等
その都度配布します。
その他特記事項
外部講師によるスーパーヴィジョンを授業時間外に学外で受けます。スケジュール管理等ご留意ください。