シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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西洋中世史/西洋中世史A | 2025 | 前期 | 木3 | 文学部 | 三浦 麻美 | ミウラ アサミ | 1~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-WH1-H302
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この授業は中世ヨーロッパにおける文書社会に注目する。この時代には論証形式や簿記といった新たな形式が形成されただけではなく、書物の形態や情報整理法など、現代に通じる文書文化が発展した。そこで授業内ではキリスト教に関連するテクストに重点を置きつつ、具体的な史料例として年代記や文学作品、証書、裁判記録などさまざまな種類の文書を取り上げ、その記述内容に加え、背景にある社会文化についても考察する。作成者はなぜ特定の形式を採用したのか、それによって何を伝えようと意図していたのか、読者は実際には何を読み取ったのか、一つの文書の読み方は時代によって変わるのか。これらの点を問うことで、文書というメディアの機能が社会とともに発展したことを理解し、現代社会における文書の役割を批判的に検証する。
科目目的
文書をメディアの一環として理解し、文化や社会を読み解く力を創造的に用いて人間の営みについて考察できる。
到達目標
・多様な文書形態についてその成立と機能を教養の一環として理解し、適切な判断に基づいて文書形式や様式を使い分ける知識を身につける。
・専門知識を土台に思想的展開とその現実社会への影響を論理的に記述することができる。
授業計画と内容
第1回 ガイダンス
第2回 正統性と正当性の保証
第3回 修道院と証書
第4回 真贋とオリジナリティをめぐる問題
第5回 托鉢修道会と司牧文書
第6回 列聖審問制度と奇蹟録
第7回 聖人伝が描く政治と宗教
第8回 医学の発展と医学書
第9回 経済活動と文書
第10回 異端と異端審問
第11回 「限界リテラシー」とは何か
第12回 聖書の変遷
第13回 文書館とネットワーク
第14回 まとめと総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業で扱ったテキストや紹介した文献、視聴覚的素材について復習し、授業内容への理解を深めることが望ましい。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 60 | 期末に試験を実施し、授業内容への理解を踏まえた解答ができているかを評価する。 |
平常点 | 40 | 毎回のリアクションペーパーをもとに、授業への参加態度並びに内容理解を評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは使用しない。
参考文献は授業内で適宜紹介する。
その他特記事項
講義内容は受講生に合わせて変更する場合がある。