シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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西洋近代史/西洋各国史(4)A | 2025 | 前期 | 火2 | 文学部 | 長峰 樂 | ナガミネ ラク | 1~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-WH1-H304
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本講義は、17世紀後半から19世紀前半までを覆う「長い18世紀」と呼ばれる時代のイギリス史について、「都市化」という観点から考察する。世界史という観点から見た場合、同時期のイギリス史は、植民地の拡大や産業革命のような、近代化に大きな影響を与えたとされる出来事によって特徴づけられるが、それらの出来事と都市とのつながりや、都市の役割については、その重要性に反して詳しく議論されない。都市生活の変化や都市文化の成熟は、植民地貿易の拡大だけではなく、議会政治の近代化とも密接に関連していたのである。両者の関連性を検討するにあたり、本講義は、産業革命の進行に伴い変化していく統治上の課題に対する都市行政の対応に焦点を当て、その過程で、権力と社会の関係性や、「近代」と呼ばれる時代の特徴を考えていく。
科目目的
近世・近代イギリスの政治・経済・社会・文化・国際関係と都市の関係について、基礎的な論点を理解することが目的である。
到達目標
都市や社会という観点からイギリスが近代化していく歴史的過程を知ることができる
産業革命や帝国主義などの世界史的に重要な出来事と都市の関係を説明することができる。
授業計画と内容
〇授業の予定
1. ガイダンス
2. 議論の前提①:世界史のなかのイギリス史
3. 議論の前提②:名誉革命と議会
4. 議論の前提③:選挙区としての都市
5. 議論の前提④:都市経済の成長と「都市ルネサンス」論
6. 議論の前提⑤:プライヴェイト・アクトとは?:地方の行政団体とその担い手
7. まとめ:これまでの概説や基礎知識の確認
8. 地域の事例①:ノッティンガムシャーにおける都市改良
9. 地域の事例②:キングス・リンにおけるインフラ整備
10. 地域の事例③:エクセターにおける貧民救済
11. 地域の事例④:ポートシーにおける公衆衛生改善
12. 史料を読む①:チェスターにおける都市改良計画の開始
13. 史料を読む②:チェスターにおける都市改良計画の促進
14. まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 100 | 授業内容に関する論述問題への回答の水準により評価する。(参照物の持ち込みは可能) |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
授業の最後に受講生からの質問やコメントを受け付け、翌週の授業の冒頭でそれらに対応する。
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
配布資料を中心に講義を進める。
講義に関わる参考文献等は、毎回の授業内、または、manabaで紹介する。