シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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哲学基礎演習(2) | 2025 | 通年 | 木1 | 文学部 | 大川 真 | オオカワ マコト | 1年次配当 | 4 |
科目ナンバー
LE-PE1-J020
履修条件・関連科目等
この授業は対面形式によって行われる。
授業では最後の20分間でオンラインレポートを提出してもらうので、ノートパソコンやタブレットパソコンなどを教室に持参すること。
また前期後期それぞれ5回以上の欠席があった場合には、その時点で単位履修はできない。また遅延証明等のない大幅な遅刻(おおよそ授業開始から20分以上経過の入室)は平常点の大幅な減点(10点換算で3点減点)を行い、熟議開始時点でいない者は欠席と同じ扱いとする。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この授業では、明治の文語文、具体的には福澤諭吉『西洋事情』(1866~70刊)を精読することによって漢文訓読文や幕末明治の思想的文章に慣れ親しんでもらいます。なお受講生は担当箇所の現代語訳と注釈を作成して発表することが単位認定のための必須条件となります。
科目目的
東洋哲学(日本思想を含む)を理解していくために漢文は必須のツールとなります。たとえば西田幾多郎や九鬼周造の文章も漢文のリテラシー無しでは到底読めません。またテキストの漢字は旧字体で書かれているため、旧字体に慣れることも重要です。さらに思想・哲学の学問では、原典を正確に訳すだけではなく、いかに充実した注釈を作ることができるかがポイントとなります。この授業では、以上のことを徹底的に養成していきます。
到達目標
幕末明治の文語体の思想系文章を正確に読めるようになること。語注だけではなく、充実した説明注釈を作れるようになること。原典を読んで、自分なりに鋭い問題を立てること。
授業計画と内容
前期
第1回 ガイダンスと福澤諭吉の紹介
第2回 丸山眞男「福澤諭吉の人と思想」を読む(前半)
第3回 丸山眞男「福澤諭吉の人と思想」を読む(後半)
第4回 福澤諭吉『西洋事情』初編巻之一 小引
第5回 福澤諭吉『西洋事情』初編巻之一 「政治」
第6回 福澤諭吉『西洋事情』初編巻之一 「収税法」
第7回 福澤諭吉『西洋事情』初編巻之一 「国債」、「紙幣」
第8回 福澤諭吉『西洋事情』初編巻之一 「商人会社」
第9回 福澤諭吉『西洋事情』初編巻之一 「外国交際」、「兵制」(前半)
第10回 福澤諭吉『西洋事情』初編巻之一 「兵制」(後半)
第11回 福澤諭吉『西洋事情』初編巻之一 「文学技術」
第12回 福澤諭吉『西洋事情』初編巻之一 「学校」
第13回 福澤諭吉『西洋事情』初編巻之一 「新聞紙」
第14回 福澤諭吉『西洋事情』初編巻之一 「文庫」、「病院」
後期
第15回 前期のおさらい
第16回 福澤諭吉『西洋事情』初編巻之一 「貧院」、「唖院」
第17回 福澤諭吉『西洋事情』初編巻之一 「盲院」、「癲院」、「痴児院」
第18回 福澤諭吉『西洋事情』初編巻之一 「博物館」、「博覧会」
第19回 福澤諭吉『西洋事情』初編巻之一 「蒸気機関」
第20回 福澤諭吉『西洋事情』初編巻之二 亜米利加合衆国「政治」
第21回 福澤諭吉『西洋事情』初編巻之二 荷蘭国「政治」
第22回 福澤諭吉『西洋事情』初編巻之三 英国「政治」(前半)
第23回 福澤諭吉『西洋事情』初編巻之三 英国「政治」(後半)
第24回 福澤諭吉『西洋事情』初編巻之三 英国「陸海軍」
第25回 福澤諭吉『西洋事情』初編巻之三 英国「銭貨出納」
第26回 福澤諭吉『西洋事情』初編巻之三 英国「附録」(前半)
第27回 福澤諭吉『西洋事情』初編巻之三 英国「附録」(後半)
第28回 総括・まとめ
*以上の内容は、進度や理解度に応じて変更することがあります。
*途中でゲスト講師による講義も入る場合もあります。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
担当発表の場合、テキストに書かれた関連内容の研究書や論文を自分なりに検索して、できるだけ、それを発表に反映させること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 毎回の小レポート60%、発表40%。 |
成績評価の方法・基準(備考)
➀ 公欠以外の欠席が、前期と後期、それぞれ5回以上あった場合には、単位を不認定とします。
➁ 自分の担当回に発表(もしくはレジュメ提出)を、自己都合で行わなかった場合も、単位を不認定とします。
➂ 遅延証明等のない大幅な遅刻(おおよそ授業開始から20分以上経過の入室)は平常点の大幅な減点(10点換算で3点減点)を行い、出席確認の時点で不在の者は、欠席と同じ扱いとします。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
本学で契約しているジャパンナレッジ等の電子事典を使って、その場で調査します。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキストは、授業で扱う範囲を、manaba 等でそのつど配布します。
参考文献は、開講時に指示します。
その他特記事項
発表担当者以外にも、受講生にコメントを求めますので、必ず予習をした上で、緊張感と主体性を持ちながら、授業に臨んでください。
また、シラバスに記載されている以外の成績評価は一切行いません。発表準備が出来なかった、間に合わなかった等の言い訳は、発表が出来ないことの理由になりません。計画的に余裕をもって発表の準備を進めて下さい。欠席については、公欠およびそれに準ずる事由(応相談)のみを考慮します。