シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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哲学講義(1)(11) | 2025 | 前期 | 火1 | 文学部 | 出村 和彦 | デムラ カズヒコ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-PE3-J301,LE-PE4-J311
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本講義では、アウグスティヌスの初期のカッシキアクム対話編からパウロ書簡註解を中心に、アウグスティヌス にとってギリシアローマ古典的人間論が聖書解釈を通じて、「心」を中心としたキリスト教的人間論に変容する過程を、彼の身体的表現や場所的表現を手がかりに哲学的に解明していきます。
科目目的
この講義では、以下の3点を目的とします。
① アウグスティヌスの初期中期作品の内容をテクストに即して正確に理解すること。
② 彼の思想的背景の視野に入れて、彼の「人間理解」が何であったかを理解すること。
③ 現代における倫理学的な問題状況において、アウグスティヌスの考え方がどの程度有効に機能するのかを検証すること。
到達目標
アウグスティヌスの原初的問題のいくつかを考察を通じて、彼の哲学することの独自性を理解する。
その上で、彼の哲学・人間理解が現代のさまざまな倫理的問題に対してどの程度有効であるのかを、自分なりに批判的に吟味できるようになることをこの講義の最終目標として掲げたいと思います。
授業計画と内容
1. イントロダクション 「問題の所在」:アウグスティヌスと対話編・アウグスティヌスと聖書註解
2. 新約聖書の「身体」への原点:
3. カッシキアクム対話編(1)
4. カッシキアクム対話編(2)
5. 『自由意志』(1)
6. 『自由意志』(2)
7. その他の対話編
8. 『シンプリキアヌスへ』(1)
9. 『シンプリキアヌスへ』(2)
10. その他のパウロ註解(1)
11. その他のパウロ註解(2)
12. 『告白録』(1)
13. 『告白録』(2)
14.総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
テクストを自分なりに読み進めることが望ましいので、毎回、指定した箇所を事前に何度も熟読し、自分なりの読書ノートを作成してから授業に臨むようにしてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 65 | 講義で取り上げた主題について、最長でも3,000字、2000字以上を目安に、小論文を提出してもらいます。 |
平常点 | 35 | 毎回の講義に関して、manabaの「レポート」機能を使って、簡単な問いに答えてもらう。講義は14回あるので、2.5 x 14=35とカウント。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
教科書:出村和彦『アウグスティヌス 「心」の哲学者』岩波新書 ISBN :978−4−00−431682−4
その他、講義の中で集中して共同で検討する箇所のpdfテクストはmanabaで配布します。
その他の参考文献に関しては授業でその都度、指示します。