シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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哲学講義(4)(14) | 2025 | 後期 | 木1 | 文学部 | 青木 滋之 | アオキ シゲユキ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-PE3-J304,LE-PE4-J314
履修条件・関連科目等
第4回から第14回授業まで、グループ発表を行うため、もし仮に履修者が多すぎる場合は抽選を行う。ただし、この授業に参加する特段の理由や熱意がある場合は考慮します。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
近現代社会の基礎となる啓蒙主義の思想を、ヨーロッパでの興隆から日本への移植伝播という二つのフェーズで見ていきます。担当教員の専門が西洋哲学なので、幕末明治にかけての外国人の著作に注目していくのが特徴です。
科目目的
以下のような目的を設定します。
1.近現代日本社会の基礎となる、ヨーロッパでの啓蒙主義の興りや流れを説明できる。
2.欧米の啓蒙主義が、お雇い外国人/日本人によってどのように移殖/受容されていったのかを説明できる。
3.以上の作業を通じて、「日本で西洋哲学(学問)を学ぶこととは如何なることか」を考え、日本人の自己認識を深める。
4.グループ発表を通じて、役割分担やプレゼンテーションを行うことができる。
到達目標
啓蒙主義がどのようにして興り、それが日本でどのように伝播し受容されたのかを、海外の人にも説明できる(くらい詳しくなる)
授業計画と内容
1.なぜ啓蒙主義が問題になるのか、その興り
2.イギリス、フランスの啓蒙主義
3.スコットランド、ドイツの啓蒙主義
4.長崎の海軍伝習所と医学伝習所 カッテンディーケ『長崎海軍伝習所の日々』;長与専斎『松香私志』
5.生物学 モース『日本その日その日』
6.工学 ダイアー『大日本』
7.医学 ベルツ『ベルツの日記』
8.哲学 ケーベル『ケーベル博士随筆集』
9.美学 フェノロサ『フェノロサ美術論集』
10.外交官の視点から アーネスト・サトウ『一外交官の見た明治維新』
11.旅行者の視点から イザベラ・バード『日本紀行』
12.哲学という造語 西周『百学連環』
13.明六社、福沢諭吉『学問のすすめ』
14.近代の超克
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
第4回から第14回授業まで、グループでの発表を行う。構成や内容、表現といった項目から総合的に評価し、グループの点数=グループ各員の点数とする。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 42 | 3000字程度のレポートを課します。 |
平常点 | 58 | 1.授業内でのグループ発表で30% 2.授業後の小テストで28% ※3回以上の無断欠席、あるいはグループ発表時の無断欠席で、「F(不可)」とします。自分で、出席回数をしっかり管理することが必要です。 ※5分以上の遅刻で、授業後の小テストの点数を減点します。(5-20分 -1点 20-30分 -2点 30-分 欠席扱い) |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
参考書:
佐伯彰一・芳賀徹編『外国人による日本論の名著』, 中公新書, 1987
授業では単一のテキスト(紙媒体の本)は使用せず、各回の一次文献、二次文献ともにmanabaの「コースコンテンツ」でPDFファイルを配布していきます。