シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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教育学特講(1) | 2025 | 後期 | 木4 | 文学部 | 井狩 芳子 | イカリ ヨシコ | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-ED2-N408
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
わが国に在住する未就学(小学校入学前)のほぼ全ての子どもは、幼稚園・保育所・認定こども園・児童福祉施設で保育を受ける。「保育」に欠かすことのできない視点として「あそび」が挙げられるが、本科目では、この”あそび”をキーワードにしながら、子ども達の成長・発達の特徴や保育内容を紹介し、さらに、私達(おとな)が生きていく際にも、あそびの要素が不可欠であることについて考えていただく機会としたい。
導入として、わが国の「保育」の基本原理である、「遊び・休息の保障」「環境の保障」「個に応じた生活の保障」について、「子どもの権利条約」を踏まえたうえで、映像資料等を活用しながら理解を深める。
中盤には、ヒトの成長にとっての「土台」となる発達の視点について理解をする。理解を深めることを目途に演習授業も実施したい。加えて、保育園・幼稚園・幼保連携型こども園の概要把握と、子育て支援/保護者支援の視点についても触れる。
これらの学習をとおして、自分自身の乳幼児期に受けた保育に思いを馳せながら、ヒトとしての根幹部分を形成することになるであろう保育(教育)・養護について考えたい。
科目目的
就学前の子ども達の「今の姿」についてトピック的に取り上げながら、就学前後の時期の子どもたちの姿とその育ちを支える保育制度や仕組み理解する。さらに、保育者や園の社会的役割について、その実践的な「営み」がどのように実施されているのかを、ワーク等も経験しながら理解を深める。
なお、本科目は、”子ども(の成長・発達)と保育”、さらに、”あそび”というキーワードをとおして、人間とはどのような生き物なのか…について思いを馳せることを楽しみたいと思います。したがって、このような内容に興味のある学生さんならば、「教育学専攻」の在籍者に限らず大いに歓迎します。
到達目標
受講者は、先ず最初に就学前の子ども達の発達の特徴・心身の特徴(環境に囲繞されざるを得ない存在としての「子ども」・「育つ」当事者としての「子ども」)を知り、当事者である子どもについて理解する。
中盤には、その支え手である保育者、保育実践についての理解も深めながら、園の社会的役割、地域や他機関との連携の視点にも着目する。併せて、理論として紹介した内容について、演習も取り入れた体験による学びの機会も楽しんでいただけると幸いです。
終盤には、今の自分自身が子どもたちにどのような支援をすることができるのかについて、その具体を挙げるべく何らかの力を習得することを到達目標とする。
授業計画と内容
第1回 ①「乳幼児期の子ども理解 ~あそびと保育~ ②「教育・保育」における支配性についての認識
第2回 ①子どもの生活と子どもの権利条約 ~保育の役割、保育者の役割、保護者連携(支援)とは~
第3回 ①あそび体験と「認知能力・非認知的能力」
第4回 ①わが国の保育の基本原理 遊びによる保育/環境による保育/個と集団の保育 ②保幼小⇔中学校⇔高等学校⇔大学⇔社会の連携 ③保護者支援 ④地域連携 ⑤SDGS ⑥冒険遊び場
第5回 生きていく土台の保障と保育 ①脳:概念形成と言葉 ②支援を要する子どもについて
第6回 生きていく土台の保障と保育 ①五感を耕す
第7回 生きていく土台の保障と保育 ①恒温の獲得
第8回 生きていく土台の保障と保育 ①生活リズムの獲得
第9回 生きていく土台の保障と保育 ①運動発達の機会の保障と獲得/空間認知力の獲得 ②基本的生活習慣の習得
第10回 子ども理解と支援・支援体験 ①運動あそび体験をとおしてこども支援の具体を考える
第11回 日本の保育制度の理解 ①制度としての「保育所/幼稚園/認定こども園」②保育内容(5領域)➂10の姿
第12回 子ども理解と支援・支援 体験 ①お散歩マップ作成をとおしたこども支援の具体 ②実地踏査 ③子ども理解と省察 ④手法と視点 ⑤マップ作成上の構想・ねらい・方法等
第13回 保育現場の一端を知る
第14回 ~「保育」とは何か、自分自身にとって保育とは何か~
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業では、授業時にVTR等の視覚的教材や授業記録・保育記録等のドキュメントを用いて「子ども理解」や「保育(実践)」を巡る課題等をトピックとして取り上げ進める場合もあれば、いわゆる反転授業等を想定して、授業で扱う上記資料等(文献や新聞記事等を含む)について読み込み、課題を作成の上授業に臨むことを求める場合もあります。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 20 | 講義内容を理解したうえで、それを基に自分の考えを理論的に表現できているのかを評価します。 |
レポート | 60 | 基本的に毎回の講義後に課すレポートで、講義内容を理解して課題を把握したうえで、レポートの体裁で自分の考えを表現できているかを評価します。 |
平常点 | 20 | 講義への参加・貢献度、受講態度の状況を基準とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
限定したテキストは使用しない。各回に必要なレジュメや資料を配付し、適宜参考文献も紹介する
参考文献その1:「演習 保育内容『健康』」井狩芳子著/萌文書林
参考文献その2:「『発達障害』と間違われる子どもたち」/成田奈緒子著/青春書房
参考文献その3:保育所保育指針/厚生労働省、幼稚園教育要領/文部科学省、幼保連携型認定こども園教育・保育要領/内閣府・文部科学省・厚生労働省