シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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【通教 通信授業】民事訴訟法 | 2024 | その他 | ー | 通信教育課程 | 秦 公正 | 3年次配当 | 4 |
科目ナンバー
JD-CI3-103L
履修条件・関連科目等
履修条件:通信教育課程の学生対象
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
民事訴訟を未経験の者でも、訴訟は紛争を解決するもの、あるいは、権利を実現するためのもので、裁判所の法廷で行われているものであるといったことは理解できているでしょう。しかし、訴えを提起するにはどうすればよいのか、訴状には何を書けばよいのか、法廷で何を主張すればよいのか、証拠調べはどのように進められるのか、結局、どのような原則に基づき判決は下されるのかなど民事訴訟のルール・手続を、学ぶことなく理解できている者は多くないと思います。
民事訴訟法は、訴えの提起から判決の確定までの手続を定めた法律です。授業では、まず、原告・被告が一人ずつのケースで、かつ、第 1 審における民事訴訟の進行を念頭に置きながら、当事者、訴訟物、処分権主義、弁論主義、自由心証主義、証明責任、既判力など、民事訴訟における重要な概念、そして、そこに存在する考え方の対立、判例の状況などを学んでいきます。
ひと通り第 1 審の手続が理解できたあとで、いわば民事訴訟の応用編として、当事者が複数となる共同訴訟、係属中の訴訟に第三者が入ってくる参加の諸制度、第 1 審判決に対する不服申立てである控訴、さらに控訴審判決に対する不服申立てである上告の手続を理解していきます。
科目目的
この授業は民法等が定める私人の権利を強制的に実現する手続、すなわち、民事訴訟のルールを学ぶことを目的としています。
到達目標
第 1 に、民事訴訟における重要な原則・手続をしっかりと理解し、その意義・内容について説明できるようになること、第 2 に、それらの原則・手続に関して、どのような法律問題が存在しているのかを把握し、先行学説や判例を理解すること、そして、第 3 に、当該問題について考察を加えた上で自らの見解を持ち、それを表現できるようになることです。
授業計画と内容
第1章 民事訴訟の意義および目的、民事訴訟以外の紛争解決方法について学ぶ
第2章 民事訴訟における主体について学ぶ
第3章 訴えの種類および訴え提起の方法について学ぶ
第4章 民事訴訟の対象である訴訟物について学ぶ
第5章 民事訴訟における裁判所と当事者の役割分担について学ぶ
第6章 訴訟行為の意義と種類、口頭弁論について学ぶ
第7章 民事訴訟における事実認定に関わるルールを学ぶ
第8章 判決の種類と内容について学ぶ
第9章 判決以外の訴訟の終了方法について学ぶ
第10章 1つの事件で複数の請求を扱う場合等について学ぶ
第11章 当事者が多数になる場合の種類や審理について学ぶ
第12章 上訴・再審について学ぶ
第13章 通常民事訴訟とは手続が異なる訴訟や督促手続について学ぶ
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
民事訴訟法を学ぶにあたっては、2 つの側面が重要です。すなわち、一方では、実現の対象である実体法(実体権)を把握すること、他方で、民事訴訟法以外の他の手続法を把握することです。具体的には、民法関連諸科目(総則、物権法、債権法、家族法など)と民事執行・保全法の履修がとくに重要と言えます。
また、民事訴訟のイメージを具体的に持つという意味では、民事事件の裁判傍聴をしてみて、裁判官、代理人等の法廷での様子を観察するのもよいと思います。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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その他 | 100 | 試験(科目試験またはスクーリング試験)により最終評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
【通信教育課程はなし】
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
【通信教育課程はなし】
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
【通信教育課程はなし】
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
通信教育課程 在学生サイト 教科書一覧を参照
https://sites.google.com/g.chuo-u.ac.jp/tsukyo-current/textbook?authuser=0
その他特記事項
【通信教育課程はなし】