シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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近世文学特殊研究A | 2024 | 前期 | 水1 | 文学研究科博士課程後期課程 | 鈴木 俊幸 | スズキ トシユキ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-JL6-107L
履修条件・関連科目等
なし。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
下記の授業計画にしたがって、近世期における文芸とそれらを取り巻く時代状況とを通時的かつ網羅的に概観してみます。各回のテーマに沿った課題を受講者全員にそれぞれ課し、その発表を土台としながら、当該テーマについてのディスカッションを毎回重ねていきます。
科目目的
的確な解釈のための調査能力に一層の磨きを掛けるとともに、時代の文化全般に対する理解を深めて作品等を時代状況の中に的確に位置づけることができるようになること、問題意識を研ぎ澄ませ、それを論文等にまとめ上げる能力を身につけることを目標とします。
到達目標
文芸のみならず日本近世の文化現象万般にわたる知識と歴史観を身に付け、作品をその中に置いて客観的に評価できるようになること、また、研究に必要な資料の収集能力を向上させ、それらを使いこなして発信の質を高めることができるようになることを目標とします。
授業計画と内容
前期
1 総論―近世的なるもの
2 古活字版の時代
3 仮名草子というジャンル
4 近世初期の読者
5 京都における書籍産業
6 江戸・大坂の状況
7 大坂における出版産業の成立と好色本
8 三都における書物問屋の成立と業界秩序
9 浮世草子と八文字屋本
10 貸本屋の成立と読者層の広がり
11 江戸の地本産業
12 浮世絵と戯作
13 通という美意識、安永・天明期の文芸
14 総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業で取り上げる部分について、事前によく読んでおき、疑問点などを整理しておくこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 幅広い分野の学修によってどれだけ解釈能力と時代を理解する能力とを高められたかを、レジュメを含めた紙媒体による発表物によって評価します。 |
平常点 | 50 | 授業において、問題意識を先鋭化し、的確な発表と積極的な討議を行い得たかを評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:毎回プリント配布。
参考文献:
長友千代治『近世貸本屋の研究』(東京堂出版)
同『江戸庶民の読書と学び』(勉誠出版)
鈴木俊幸『江戸の本づくし』(平凡社新書)