シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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近世文学特殊研究B | 2024 | 後期 | 水1 | 文学研究科博士課程後期課程 | 鈴木 俊幸 | スズキ トシユキ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-JL6-108L
履修条件・関連科目等
なし。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
下記の授業計画にしたがって、近世中後期における文芸の史的変化を、それらを取り巻く時代状況の変化の中で捉えていきます。各回のテーマに沿った課題を受講者全員にそれぞれ課し、その発表を土台としながら、当該テーマについてのディスカッションを毎回重ねていきます。
科目目的
的確な解釈のための調査能力に一層の磨きをかけるとともに、時代の文化全般に対する理解を深めて作品等を時代状況の中に的確に位置付けることができるようになること、問題意識を研ぎ澄ませ、それを論文等にまとめあげる能力を身に付けることを目的とします。
到達目標
文芸のみならず日本近世の文化現象万般にわたる知識と歴史観を身に付け、作品をその中に置いて客観的に評価できるようになること、また、研究に必要な資料の収集能力を向上させ、それらを使いこなして発信の質を高めることができるようになることを目標とします。
授業計画と内容
後期
1 総論―時代区分の問題
2 近世中期という時代、その特質
3 天明狂歌の成立と時代的意味
4 吉原と文芸
5 蔦屋重三郎の仕事
6 黄表紙・洒落本の書き手と出版
7 寛政改革がもたらしたもの
8 書籍流通網の変化を見定める
9 近世後期の読者
10 学問と文芸
11 近世後期的情報環境
12 印刷と出版、浮世絵と文芸
13 膝栗毛を考える
14 総括
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業で取り上げる部分について、事前によく読んでおき、疑問点などを整理しておくこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 幅広い分野の学修によってどれだけ解釈能力と時代を理解する能力とを高められたかを、レジュメを含めた紙媒体による発表物によって評価します。 |
平常点 | 50 | 授業において、問題意識を先鋭化し、的確な発表と積極的な討議を行い得たかを評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:毎回プリント配布。
参考文献:
濱田啓介『近世文学・伝達と様式に関する私見』(京都大学出版会)
鈴木俊幸『江戸の読書熱』(平凡社)
同『新版 蔦屋重三郎』(同)
同『一九が町にやってきた』(高美書店)
同『江戸の浮世絵ショップ』(平凡社)
同『近世読者とそのゆくえ』(同)
同『書籍流通史料論序説』(勉誠出版)
同『書籍文化史料論』(同)