シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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日本古代史特殊研究B | 2024 | 後期 | 水5 | 文学研究科博士課程後期課程 | 佐々木 憲一 | ササキ ケンイチ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-JH6-102L
履修条件・関連科目等
履修条件は、日本史専攻の大学院博士前期(修士)課程修了の水準に達していること。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
大学院博士課程ともなると、日本考古学の成果を海外の研究者にも理解してもらえるよう努力する必要がある。その目的に近づけるよう、この授業では英語圏で非常に高い評価を受けている理論考古学の教科書、Matthew JOHNSON著Archaeological Theory: An Introduction, 第3版(2020)の一部を受講者全員で読解する。
科目目的
海外の考古学の学問的・理論的枠組みはどのようなものかを理解し、日本考古学を客観化する姿勢を養うことを目的とする。同時に英文読解力を高めることを第2の目的とする。
到達目標
海外の考古学の学問的背景、理論的枠組みが日本と異なることを評価できるようになり、自己の日本校工学研究を客観的に位置づけられるようになることが期待される。
授業計画と内容
履修者の人数を考慮して、下記の素案をもとに、第1回の授業において詳細を決定する。
第1回 アメリカ合衆国流理論考古学(佐々木による日本語の講義)
第2回 イギリス流理論考古学(佐々木による日本語の講義)
第3回 Johnsonの序文「理論の矛盾」の読解
第4回 Johnsonの第1章「『常識』では不十分」の読解
第5回 Johnsonの第2章「ニュー・アーケオロジー」前半部分の読解
第6回 Johnsonの第2章「ニュー・アーケオロジー」後半部分の読解
第7回 Johnsonの第3章「科学としての考古学」の読解
第8回 Johnsonの第4章「つなぎの論理、土俗考古学、物質文化」前半部分の読解
第9回 Johnsonの第4章「つなぎの論理、土俗考古学、物質文化」後半部分の読解
第10回 Johnsonの第5章「文化とプロセス」前半部分の読解
第11回 Johnsonの第5章「文化とプロセス」後半部分の読解
第12回 Johnsonの第6章「ポスト・プロセス考古学、解釈考古学」前半部分の読解
第13回 Johnsonの第6章「ポスト・プロセス考古学、解釈考古学」後半部分の読解
第14回 総合討論:理論考古学の意義
※履修者の理解度や議論の進展に応じて、計画を変更する場合がある。
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
受講者全員、次週に検討する箇所を事前に読解しておくこと。そして毎週の発表担当者は、Johnsonの各章の担当箇所の要約レジメを事前に準備し、当日配布すること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 発表者のレジメを評価するだけでなく、受講者全員の毎回の議論・質問も評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
日本語での参考書はほとんどありません。強いて言うと、次が参考になるかと。
溝口孝司2022『社会考古学講義』同成社
その他特記事項
研究史上の課題を見出し、当該分野に提起できる論点を抽出して欲しい。