シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
西洋現代哲学特殊研究A | 2024 | 前期 | 土3 | 文学研究科博士課程後期課程 | 中村 昇 | ナカムラ ノボル | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-WP6-107L
履修条件・関連科目等
フランス語の読解能力
授業で使用する言語
日本語/英語/ドイツ語/フランス語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
ベルクソンの『物質と記憶』をフランス語で読んでいきます。毎回、かなり細かい点に注意しながら、読み進めます。また、ホワイトヘッドや西田など、影響関係や内容の類似した哲学者なども視野に収め、徹底的に議論していきます。
科目目的
科目目的は、①ベルクソンの『物質と記憶』の内容の読解。②ベルクソン哲学の解明。
到達目標
到達目標は、①ベルクソンの『物質と記憶』の内容を理解でき、②その内容が、ベルクソン哲学のなかで、どのような位置をもち、また、当時の哲学的状況のなかで、どのような影響を与えたのか、について一定の見解をもつこと。
授業計画と内容
第1回 ベルクソン哲学の説明と『物質と記憶』の全体的な概要の説明
第2回 『物質と記憶』原書72頁から75頁「物質の問題への移行」
第3回 『物質と記憶』原書76頁から78頁「記憶の問題への移行」
第4回 『物質と記憶』原書79頁から80頁「物質と記憶」
第5回 『物質と記憶』原書81頁から84頁「第二章イマージュの再認について」にはいる
第6回 『物質と記憶』原書85頁から88頁「記憶の二つの形式」
第7回 『物質と記憶』原書89頁から94頁「記憶」というもののあり方
第8回 『物質と記憶』原書95頁から99頁「運動」と「想起」
第9回 『物質と記憶』原書100頁から104頁「想起」と「記憶」について
第10回 『物質と記憶』原書105頁から110頁「想起と運動」
第11回 『物質と記憶』原書111頁から115頁「想起」と「イマージュ」について
第12回 『物質と記憶』原書116頁から120頁大脳についての一般的考え
第13回 『物質と記憶』原書121頁から125頁「記憶」の「受肉」(イマージュへの)について
第14回 『物質と記憶』原書126頁から130頁「想起の現実化」
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
各回の事前学習が授業出席の前提であると心得てください。その日の授業のテーマに関する参考文献をできるだけ読み、自分なりの見解を構築しておくこと。授業後は、その授業でも議論や教員の指示などを参考にして、さらにレベルアップした見解を構築すること。日々の精進が、哲学的見解の構築に直接関係します。
質問や指導などは、MLを通して御連絡ください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
平常点 | 100 | テキストを読む。議論する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:Matiere et memoire,PUF.(どの版でも構いません)
参考文献:『ベルクソン=時間と空間の哲学』(中村昇)講談社、2014年
その他特記事項
授業のMLがあります。それを通して、連絡や質問を受けつけます。とにかく、出席すること。出席しない人は、質問等も受けつけません。哲学は、たいへん奥の深い学問ですので、生半可な気持ちで近づかないようにしてください。