シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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西洋現代哲学特殊研究B | 2024 | 後期 | 金4 | 文学研究科博士課程後期課程 | 中村 昇 | ナカムラ ノボル | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-WP6-108L
履修条件・関連科目等
西洋哲学の知識。西田幾多郎をはじめとする京都学派の知識。
授業で使用する言語
日本語/英語/ドイツ語/フランス語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
西田幾多郎の論文「場所」をひたすら読みます。わからない箇所は、徹底的に議論します。かなり難解な本なので、全身全霊を打ちこんで読んでいきます。
科目目的
①西田幾多郎の「場所」を読み、その内容を理解すること。②西田哲学の重要性を認識すること。以上が目的です。
到達目標
①西田幾多郎の「場所」を読み、その内容を理解し、<哲学そのもの>と西田哲学との関係を認識すること。②現在の西洋哲学における西田哲学の重要性を認識すること。以上が到達目標です。
授業計画と内容
第1回 『場所』原書131頁から135頁「想起」と「知覚」の関係
第2回 『場所』原書136頁から140頁「想起の現実化」
第3回 『場所』原書141頁から145頁「記憶と脳」
第4回 『場所』原書146頁から150頁「純粋想起」
第5回 『場所』原書151頁から155頁「現在は、どこにあるのか?」
第6回 『場所』原書156頁から160頁「無意識について」
第7回 『場所』原書161頁から165頁「記憶と精神」
第8回 『場所』原書166頁から170頁「過去と現在の関係」
第9回 『場所』原書171頁から178頁「一般観念と記憶」
第10回 『場所』原書179頁から185頁「観念の連合」
第11回 『場所』原書186頁から189頁「夢の平面と行為の平面」
第12回 『場所』原書190頁から194頁「意識の様々な平面」
第13回 『場所』原書195頁から200頁「生への注意」
第14回 西田哲学とは何か?(まとめ)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
各回の事前学習が授業出席の前提であると心得てください。その授業で扱う内容に関する資料をできるだけ読解しておくこと。できれば、自分なりの見解を構築しておくことが望ましい。さらに、授業後は、その授業で行われた議論や、披露された他人の見解の検証や批判を通じて、さらにレベルアップした自分の考えを創りあげていくこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | テキストを読む。議論に参加する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト:「場所」(岩波文庫『西田哲学論集1』)
参考書:中村昇『西田幾多郎の哲学=絶対無の場所とは何か』(講談社選書メチエ、2019年)
『ベルクソン=時間と空間の哲学』(中村昇)講談社、2014年
その他特記事項
西田幾多郎の本をじっくり読むことが、本授業の基本です。予習は不可欠ですし、西田幾多郎についても、自分で様々な文献で、知識を得てください。