シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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社会学理論特殊研究(現代) | 2024 | 後期 | 水2 | 文学研究科博士課程後期課程 | 矢野 善郎 | ヤノ ヨシロウ | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LG-SC6-122L
履修条件・関連科目等
学部レベルの社会学史・社会学理論が既修であることが望ましい(もし不安がある場合,事前に相談してください)
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
現代社会学の最も重要な社会学理論を著した社会学者のうち,3人程度を取り上げその著作を輪読し,深く理解する。さらにはそれを批判的にとりあげるタームペーパーを執筆する。
科目目的
現代の社会学理論を学ぶことは,現代社会に関して主要な問いを知り,そして自らの問いを探す際の格好の出発点をもたらしえます。この講義では,現代社会学理論の重要なものと格闘し,報告をすることで発信力と論理構築力を鍛えるだけでなく,他の院生と輪読のディスカッションに参加し知的教養を身につけ,最終的に独創性のある自らの社会学の実践力の基礎を習得することを目的としています。
到達目標
この講義では,現代社会学理論の重要なものを実際に輪読し,知的教養と論理構築力を身に着け,受講者が具体例などをあげ発信して理論を深く理解し,それぞれの社会学者の理論の差異を分節できるようになることを目標とします。博士後期の院生は,社会学のプロとなるための修行であることをめざし,独創性のある自らの博士論文につながるような学説研究とでも言うべき,タームペーパーを執筆することが求められる。
授業計画と内容
1. 社会学理論(現代)の課題と意味
2. 社会学理論の現代・1 ゴッフマン イントロダクション
3. 社会学理論の現代 輪読と討論1 スティグマ
4. 社会学理論の現代 輪読と討論2 役割
5. 社会学理論の現代 輪読と討論3 相互行為
6. 社会学理論の現代・2 ブルデュー イントロダクション
7. 社会学理論の現代 輪読と討論4 戦略
8. 社会学理論の現代 輪読と討論5 場
9. 社会学理論の現代 輪読と討論6 文化資本
10. 社会学理論の現代・3 ギデンズ イントロダクション
11. 社会学理論の現代 輪読と討論7 構造化
12. 社会学理論の現代 輪読と討論8 存在論的安心
13. 社会学理論の現代 輪読と討論9 第三の道
14. 社会学理論(現代) 最終総括
とりあげる 現代的社会学者やテーマは,受講者の研究関心や学習状況に応じて適宜入れ替える。
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
最低3人の社会学者を取り上げます。各自,指定されたテキストを読み込み,輪読の際の論点を考えてくることになります。参加者は,必ず数回,内容レジュメを作成し,輪読をリードする役割を担当することになります。最後に学期末にタームペーパーを提出します。取り上げた社会学者の内,最低でも1人について深く掘り下げ,自らの博士論文につながるような学説研究を行う内容になります
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 35 | 社会学理論に関わる学期末ターム・ペーパーの独創性・論理構成力・発信力 |
レポート | 35 | 担当した報告回における事前読解・レジュメ準備の知的教養と論理構成力と発信力 |
平常点 | 30 | 事前学習・コメントでの知的教養と独創性,「議論の場」形成への寄与などの実践力 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
ターム・ペーパー,報告レジュメは,受講者全員にメーリングリストで配布し,当日もスライド等を用いて発表し,議論を進める。ディスカッションも,オンラインも用いたハイブリッドな形で行う。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
レジュメ等配布予定。必要に応じて参考文献を配布する。なお授業初回に参加者の関心を討論し,取り上げる社会学者と,それぞれの著作のどれを取り上げるかを決定する。
その他特記事項
社会学理論特講(現代・博士前期)との合併開講となる。博士後期院生は,より高度なテキストの選択とより高度な視点を提供し,討論をリードすることが求められる。