シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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インターネットの技術と文化特論 | 2024 | 前期 | 金6 | 国際情報研究科修士課程 | 岡嶋 裕史 | オカジマ ユウシ | 1・2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
IG-IM5-SC03
履修条件・関連科目等
特にありませんが、インターネットについての基礎的な理解があると、学習が円滑に進むかと思います。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
インターネットの特徴であるスケールフリーやスモールワールドについて学び、その知識を軸になぜ炎上や個人情報漏洩などの問題が生じてしまうのかを考えていきます。皆さんが活躍されるビジネスシーンでは、これらの問題を起こさないように行動することが求められます。そのための基礎知識として、基本的なセキュリティ、インターネット文化、サブカルチャー、サイバー空間、インターネットにおける利用者の振る舞いやビジネスモデルなどについて、理解を深めていきましょう。
科目目的
インターネットなどのプラットフォームで生じている現象とその駆動原理を理解し、政策目標を達成するための具体的な施策を提言できる能力、技術を身につけます。
到達目標
いわゆるオーバレイネットワークが生じ、現実と仮想世界の間だけではなく、従来型のインターネットと次世代型のインターネットの間でも断絶が発生しつつあります。それがどのような意味を持つか理解し、その知識と技術を使って社会の問題を解決できる力を身につけることが、この科目の目標です。
授業計画と内容
第01回 現実と仮想
第02回 インターネット文化の特徴
第03回 サブカルチャー1(セカイ系の挫折)
第04回 サブカルチャー2(聖地巡礼現象の解釈)
第05回 データベース消費
第06回 フェイクニュースの発生
第07回 仮想化とクラウド
第08回 ネットワークの特徴1:スケールフリー
第09回 ネットワークの特徴2:スモールワールド
第10回 ネット炎上のプロセスを考える
第11回 情報セキュリティ(ビッグデータと個人情報)
第12回 サイバー戦争
第13回 監視社会とユーザビリティ
第14回 総括・まとめ:デジタル社会で顕在化する問題点
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 100 | レポートを課し、報告していただきます。インターネットを技術的な側面から理解した上で、現状の問題点を適切に抽出し、解決策を提示できるかを評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
原則、10回以上授業に出席しないと成績評価の対象となりません。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
株式会社富士総合研究所、基幹ネットワーク担当、1999年4月~2002年3月勤務
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
インターネット上のサービス実装について教本の知識だけでなく、実務に基づいた実践的な知見を提供します。
テキスト・参考文献等
【テキスト】
授業中に指示します。
【参考文献】
岡嶋 裕史『インターネットというリアル』ミネルヴァ書房、2021年、ISBN: 978-4-623-09176-8
岡嶋 裕史『思考からの逃走』日本経済新聞出版社、2021年、ISBN: 978-4-532-17697-6
岡嶋 裕史『5G』講談社、2020年、ISBN: 978-4065204955
岡嶋 裕史『ブロックチェーン』講談社、2019年、ISBN: 978-4065144350
岡嶋 裕史『ビッグデータの罠』新潮社、2014年、ISBN: 978-4106037597
岡嶋 裕史『ハッカーの手口』PHP研究所、2012年、ISBN: 978-4569804965
岡嶋 裕史『ネット炎上』日本経済新聞出版社、2014年、ISBN: 978-4532262457