シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
開発におけるスポーツ | 2024 | 後期 | 金4 | 総合政策研究科博士課程前期課程 | 小林 勉 | コバヤシ ツトム | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PG-IF5-301L
履修条件・関連科目等
特になし。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
先進国と途上国の格差是正へ向けた協力活動は先進国側の免れえない責任として顕在化し、そうした格差を是正しようと「経済開発」の方向に加えて、人間的・社会的側面を重視しようとする「社会開発」などが積極的に展開されてきている。社会開発という考え方は、住民参加、貧困対策、女性支援、栄養、保健衛生、教育などのいわゆる社会部門に加え、人権、民主化、環境、人口・家族計画、ODAとNGOの連携、雇用と小規模企業開発など多岐にわたるが、生産の担い手たる人間の生命的・社会的再生産のための環境を整えることが、21世紀の国際社会に求められてきている。
本授業では、そうした社会開発とスポーツとの接点を探りながら、開発の文脈におけるスポーツの活用可能性について思索を深めていく。
科目目的
国際開発の舞台で新たに台頭してきた「開発と平和に向けたスポーツ(Sport for Development and Peace)」プロジェクトの興隆してきた経緯とその具体的な活動内容について理解することを目的とする。
到達目標
国際開発の舞台で新たに台頭してきた「開発と平和に向けたスポーツ(Sport for Development and Peace)」プロジェクトの興隆してきた経緯とその具体的な活動内容について把握しながら、開発におけるスポーツの活用可能性に対して政策提案をできるようになることが到達目標です。
授業計画と内容
※コロナ禍の状況によりますが、原則として対面での授業となります。
基本的に英語や日本語の文献を輪読しながら、そこでのトピックをもとに議論を深めていく。
以下に掲げるトピックについて順次検討していきます。
1. 開発におけるスポーツ①:国連の事例から
2. 開発におけるスポーツ②:FIFAの事例から
3. 開発におけるスポーツ③:IFの事例から
4. 開発におけるスポーツ④:日本の事例から
5. オリンピックをめぐる政治的思惑
6. オリンピックレガシー①:海外の場合
7. オリンピックレガシー②:日本の場合
8. IOCについて
9. NFについて
10. スポーツマンシップの起源
11. スポーツと貧困①:アフリカの事例から
12. スポーツと貧困②:中東地域の事例から
13. 修士論文の作成について①:資料の確認と整理
14. 修士論文の作成について②:討論と素案の作成
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回授業前にmanabaに掲載するレジュメに必ず目を通した上で出席すること。また授業の最後に提示する課題に積極的に取り組むこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
---|---|---|
期末試験(到達度確認) | 60 | スポーツと開発についての基礎知識を理解した上で、スポーツを社会開発の地平から説明できるかどうかを評価します。 |
平常点 | 40 | 授業への参加・貢献度、受講態度(意見の表明や協調性など)の状況を基準とします。 |
成績評価の方法・基準(備考)
評価の前提条件:出席率が70%に満たない者、課題を提出しない者についてはE判定とします。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
途上国にてスポーツ行政官の業務および現地におけるIFなどとの業務調整
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
途上国にてスポーツ行政官の業務および現地におけるIFなどとの業務調整などの実体験をもとに、SDPの課題や活用可能性について詳細に論じることができる。
テキスト・参考文献等
M. Nicholson and R. Hoye (eds) Sport and Social Capital, Oxford: Butterworth-Heinemann,2008
小林勉(2016)スポーツで挑む社会貢献、創文企画
その他、参考論文(英文)については授業内で適宜指示する。