シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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特殊研究Ⅰ(多国籍企業研究) | 2024 | 通年 | 木6 | 総合政策研究科博士課程後期課程 | 林 正 | ハヤシ タダシ | 1年次配当 | 4 |
科目ナンバー
PG-IF6-201L
履修条件・関連科目等
経営学や統計学の基礎的な知識を有することです。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
国際経営論に関連する分野の先行研究を取り上げて輪読を行い、近年の研究動向に関する議論を整理します。毎回少なくとも1本の論文を輪読し、その内容や方法を理解して、新たな研究課題の設定を目的とした指摘や研究の再評価を行います。基本的には、履修生による先行研究と各自の研究の進捗状況に関する報告の後に、全体でのディスカッションを行います。主に英語で書かれた論文を取り上げますので、受講生には数多くの英語論文を読み切る英語力と忍耐力が求められます。履修生は、授業と並行して、自分自身の研究論文の作成を進めることが求められます。研究課題の設定や先行研究のレビュー、仮説の構築やデータの収集と分析など、各自が進める研究の状況について、適宜報告してもらいます。
科目目的
企業が国際的な事業活動を展開する際に直面する経営課題とその解決策について考え、分析を行う力を養うことを目的とします。そのために、関連分野の多くの研究論文をレビューし、研究課題の設定や先行研究のレビュー、仮説の構築やデータの収集と分析などの、研究に必要とされる基礎的なスキルを高め、学術論文の作成に取り組みます。
到達目標
・国際経営論に関する国内外の研究動向を理解し、説明できる
・理論や先行研究の知見にもとづき、独自の仮説を構築することができる
・データを収集し、適切な方法で仮説を検証することができる
・経営学分野における様々な論文の構造を理解し、論文を作成することができる
授業計画と内容
詳細は履修ガイダンス時にお知らせします。時間割は掲示を参照ください。
次のような日程で授業を進めることを計画していますが、履修生の研究テーマや人数、研究の進捗状況や理解度によって、日程や内容に変更がありうることに留意してください。
【前期】
第01回 ガイダンス
第02回 各自の研究テーマと先行研究に関する報告
第03回 海外子会社の経営成果に関する文献研究
第04回 海外子会社の経営成果の影響要因に関する実証研究
第05回 ホスト国と海外子会社の経営成果に関する文献研究
第06回 ホスト国と海外子会社の経営成果の関係に関する実証研究
第07回 各自の研究の進捗状況に関する報告
第08回 国の制度と海外子会社のマネジメントに関する文献研究
第09回 国の制度と海外子会社の経営成果の関係に関する実証研究
第10回 海外進出の動機に関する文献研究
第11回 海外進出の動機と立地に関する実証研究
第12回 海外子会社の立地と経営成果に関する文献研究
第13回 海外子会社の立地と経営成果の関係に関する実証研究
第14回 各自の研究に関する報告
【後期】
第01回 各自の研究の進捗状況に関する報告
第02回 各自の研究テーマと先行研究に関する報告
第03回 海外進出の決定要因に関する文献研究
第04回 海外直接投資の決定要因に関する実証研究
第05回 海外進出における自社の戦略と他社の行動の影響に関する文献研究
第06回 海外直接投資に対する自社の戦略と他社の行動の影響に関する実証研究
第07回 各自の研究の進捗状況に関する報告
第08回 海外子会社の立地選択に関する文献研究
第09回 海外子会社の立地選択に関する実証研究
第10回 海外子会社の参入形態に関する文献研究
第11回 海外子会社の参入形態の決定要因に関する実証研究
第12回 海外子会社の所有構造に関する文献研究
第13回 海外子会社の所有構造に対する現地国と親会社の影響に関する実証研究
第14回 各自の研究に関する報告
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
自分の研究論文の作成は、授業時間外に進めることが求められます。各自の研究の状況については、適宜報告を求めますので、そのための準備が必要です。また、毎回の授業では、指定された論文を事前に精読してくることが求められます。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 論文の作成が適切に進められているかを評価します。 |
その他 | 50 | 論文の作成が適切に進められているかを評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
レポート(50%)や、授業中の報告(50%)を総合的に評価します。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
必要に応じてmanaba、およびweb会議システムを利用します。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
特定のテキストは使用せず、履修生の研究テーマに応じて論文のリストを提示します。
参考文献:入山章栄『世界標準の経営理論』2019年, ダイヤモンド社.