シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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特殊研究Ⅰ(スポーツ文化諸相の研究) | 2024 | 通年 | 金6 | 総合政策研究科博士課程後期課程 | 小林 勉 | コバヤシ ツトム | 1年次配当 | 4 |
科目ナンバー
PG-IF6-301L
履修条件・関連科目等
①授業は特段の事情を除き、全ての回に出席することを原則とします。授業においては特定の研究テーマに関する発表及びその内容に基づくディスカッションによって構成されるため、受身ではなく積極的に議論に参加することが求められます。またスポーツ文化諸相について広範な議論を展開しますので、前期課程科目である「開発におけるスポーツ」の履修しておくことを勧めます。② 文化事象のひとつとしてスポーツを捉えながら、政策レベルにおけるスポーツの活用可能性について関心を抱いている学生にとって適切な科目です。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
もともとは「私的」な領域に属すると考えられていたスポーツや健康が、「公的」な体制の中に整備されてきたのはなぜなのでしょう。本講義は、こうした疑問を様々な角度から検討します。スポーツ文化を取り巻く諸種の思潮や言説に焦点をあてながら、現代におけるスポーツ文化の位相について分析し、その意義や今後の課題について理解することを大きな目的とします。
科目目的
①この科目で習得する観点は以下の二つです。ひとつはスポーツが発展してきた経緯を焦点化する「歴史的なパースペクティブ」、もうひとつは現代社会においてスポーツが担っている役割を焦点化する「現代世界におけるパースペクティブ」です。これら二つのパースペクティブを理解することを目的とします。
到達目標
科目目的で示す二つのパースペクティブを軸に、スポーツ文化の諸相について思索を深めながら、スポーツをめぐる様々な問題と政策レベルにおける活用可能性に対して、先行研究を踏まえた研究ができるようになることが到達目標です。
授業計画と内容
※コロナ禍の状況によりますが、原則として対面授業となります。
第1回:授業全体について説明するオリエンテーション授業
第2回:日本のスポーツの特異性(1):企業とスポーツの接合
第3回:日本のスポーツの特異性(2):企業スポーツからの脱却
第4回:日本のスポーツの新たな胎動(1):新たなヴィジョンを掲げたプロスポーツ組織
第5回:日本のスポーツの新たな胎動(2):行き詰まる新たなヴィジョン
第6回:世界のスポーツ振興政策の動向と課題(1):先進諸国を中心に
第7回:世界のスポーツ振興政策の動向と課題(2):21世紀の潮流
第8回:世界のスポーツ振興政策の動向と課題(3):途上国を中心とした新たな動き
第9回:スポーツとビジネスにおける新しい取り組み
第10回:スポーツと公益
第11回:スポーツと平和
第12回:スポーツと国際交流
第13回:スポーツと平和
第14回:スポーツと地域活性化
第15回:生涯スポーツの源流:Sport forAllムーブメントの展開
第16回:目指され始めた総合型地域スポーツクラブ
第17回:コミュニティスポーツ論の蠢動
第18回:交錯する総合型地域スポーツクラブの議論
第19回:沸き立つ政策誘導型研究と見過ごされる地域の実態
第20回:新しい政治の潮流:新しい公共実現のための拠点として
第21回:政策評価で描かれる「地域活性化とスポーツ」のロジック
第22回:政策評価で看過される総合型地域スポーツクラブの課題
第23回:行政が設定するスポーツ振興の問題とは?
第24回:総合型地域スポーツクラブ推進に立ちはだかる障壁とは?
第25回:生活の戦略と接合される人々のスポーツ実践①:八王子の事例
第26回:生活の戦略と接合される人々のスポーツ実践②:長野の事例
第27回:現在のスポーツ政策の陥穽:余所者による誘導の弊害
第28回:講義のまとめ:これからのスポーツ政策の課題
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
本領域における研究動向の理解を促進するため、適宜、関連文献を紹介する。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 40 | 到達目標を理解しているかについて判定 |
平常点 | 60 | 出席および議論への貢献度 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート/プレゼンテーション
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
小林勉(2013)地域活性化のポリティクス:スポーツによる地域構想の現実、中央大学出版部
小林勉(2016)スポーツで挑む社会貢献、創文企画
その他特記事項
特になし。