シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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【通教 短期】外国法概論1 | 2024 | その他 | 在学生サイトの各スクーリングのページをご確認ください。 | 通信教育課程 | 阿部 純子 | 2年次配当 |
科目ナンバー
JD-NF2-202L
履修条件・関連科目等
履修条件:通信教育課程の学生対象
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
中央大学は1885(明治18)年に英吉利法律学校として創立されたが、近代日本にとって西洋法を学ぶ意義とは何であったのか。この授業では、近代史を振り返りながら、いまイギリス法を学ぶ意味を問い直したい。そのうえで、イギリス法とはどのような特徴を持つものか、おもにヨーロッパ大陸法と比較しながら、世界の法体系のなかでのイギリス法の位置づけを確認する。
イギリス法に限らず外国法を学ぶうえでは、その歴史についての素養はかかせないが、イギリス法は「継ぎ目のない織物」と称されるように歴史の知識は実定法の理解でも必須である。この授業ではイギリス法の歴史も取り扱う。
近世の議会の台頭を説明したあとは、制定法と判例法という法源論が扱われる。イギリスは判例法主義の国といわれるが、現在の日本でも判例は重要である。英米法の特徴である先例拘束性の原理について学ぶ。
最後にこの授業では、英米法の特徴の一つとして知られる陪審制について検討する。
科目目的
授業の目標は、イギリス法のいくつかの特徴を理解することである。具体的には英米法の特徴といわれる1.コモン・ローとエクイティの二元構造、2.法の支配と議会主義、3.判例法主義と先例拘束性、4.陪審制度について、必要に応じてアメリカ法および日本法と比較しながら学修する。
到達目標
コモン・ローとエクイティ、判例法主義、陪審制度などに関する基礎知識を修得することができる。
授業計画と内容
■双方向型授業
【1日目】
1.近代日本と外国法、法族論
2.議会主権の確立
3.議会主権と法の支配
4.判例法主義(前半)
【2日目】
1.判例法主義(後半)
2.先例拘束性の原理(前半)
3.先例拘束性の原理(後半)
4.司法権の中央集権化
【3日目】
1.コモン・ローとエクイティ(前半)
2.コモンローとエクイティ(後半)
3.陪審制度
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
イギリス史の部分は、高校の教科書などで王朝の変遷などをおさらいしておくとよいと思います。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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その他 | 100 | スクーリング試験または科目試験により最終評価する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
【通信教育課程はなし】
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
【通信教育課程はなし】
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
【通信教育課程はなし】
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
■スクーリングで使用する教材
レジュメを配布する。
※スクーリングの講義内容中に「教科書」という表現がある場合は、
通信授業(レポート学習)の教科書を指します。
各科目の教科書は、在学生サイト「教科書・教材」のページを確認してください。
https://sites.google.com/g.chuo-u.ac.jp/tsukyo-current/textbook?authuser=0
■推薦図書
田中英夫『英米法総論 上』(1980年)東京大学出版会
田中英夫『英米法総論 下』(1980年)東京大学出版会
その他特記事項
【通信教育課程はなし】