シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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【通教 通信授業】文学 | 2024 | その他 | ー | 通信教育課程 | 秋山 嘉、岡本 正明、真田 健司、相田 淑子 | 1~4年次配当 | 4 |
科目ナンバー
JD-HO1-502L
履修条件・関連科目等
履修条件:通信教育課程の学生対象
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
人びとは大昔から現代まで、経験したこと、感じたこと、考えたことを、語り伝えたり、文字で記録したりしてきました。そこでは個人的な問題が対象となるのはもちろんですが、特定の時代を超えて人間や社会にとって普遍的な問題が取り扱われる場合もあります。16 世紀から 17 世紀にかけて活躍したシェイクスピアの芝居が今でも繰り返し上演されているのは、舞台を現代の状況に合わせた設定にしたとしても私たち観客に通じる要素、感じさせ考えさせるような要素が、もとの作品自体にあるからです。
文学作品には現実の生活を補足する一面があり、実際に経験しなかったことでも小説の読者は擬似体験できます。『ロビンソン・クルーソー』の物語が出たとき、当時の 18 世紀の人びとは、ピューリタニズムに基づく信仰と初期資本主義の旺盛な精神を孤島のロビンソン・クルーソーの中に読み取り、実生活において活力を与えられました。
文学作品は、作者の想像力・創造力によって組み立てられています。作者が伝えたいことがよく伝わるように人生の素材が生かされ作り直されて、作品が出来上がります。
みなさんが法律を学ぶことは、人間を、そして社会を学ぶことでもあります。文学を学ぶことは、人間と社会の問題を、法律学や政治学や社会学などとは違う形で、文学でしかできない形で問い、考えることです。そうするためには、読者であるみなさんの方でも想像力が必要となります。逆に、想像力を働かせるきっかけとなる最良のもののひとつが文学作品であるとも言えます。そのようにしてそれは、みなさんが社会の中の人間として、そして人間らしい人間として、成長していく力を養う助けになるのです。
科目目的
文学作品の分析・解釈を通じて、ことばに対する感受性を豊かにするとともに、未知の自己を発見しつつ、社会および歴史と個人の関わりについての認識や理解を深め広げる。
到達目標
以下のプロセスに従って学びを進め深める。
A. 作品を自分で通読・味読する
B. 作品を読んで感じ考えたことを文章として客観化する
C. 自分で設定したテーマに沿って作品を論じる
授業計画と内容
第一部 日本文学
森鴎外、芥川龍之介などの諸作品
第二部 英米文学
シェイクスピア、ミルトン、ハーディ、ヘミングウェイなどの諸作品
第三部 ドイツ文学
ゲーテ、トーマス・マン、カフカなどの諸作品
第四部 フランス文学
ラファイエット夫人、スタンダール、プルーストなどの諸作品
第五部 その他の文学
ダンテ、ドストエフスキーの作品
上記の各部において、それぞれの作品について、作者や作品概要の解説を個別に付してある。さらに、各執筆者の作品試論が掲げられているので、それもひとつの参考にしつつ、実際に自分で作品を読み、その作品について自分の感じ方や考え、意見を、まとめ、論じてもらう。
授業時間外の学修の内容
その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
自分の力で読む努力をすることに尽きます。読んで、登場人物、すなわち自分にとって他人である人物のことを、我が身のこととして捉えるよう想像力を働かせてみることが大切です。そうして得られた自分の考えを明確化し、独りよがりでない文章に表してみる練習をしてください。その際、世の意見を参考にして自分の見方を広げ、考え直すのは構いませんが、それを真似たり引きずられるがままになったりしないよう十分気をつけてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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その他 | 100 | 試験(科目試験またはスクーリング試験)により最終評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
その他
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
【通信教育課程はなし】
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
【通信教育課程はなし】
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
【通信教育課程はなし】
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
通信教育課程 在学生サイト 教科書一覧を参照
https://sites.google.com/g.chuo-u.ac.jp/tsukyo-current/textbook?authuser=0
その他特記事項
【通信教育課程はなし】