シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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企業経済クラスター特殊講義 | 2025 | 前期 | 月4 | 経済学部 | 岡本 千草 | オカモト チグサ | 3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
EC-OM3-32XX
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
この科目は、現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
「東京一極集中」という言葉に象徴されるように、経済活動は特定の場所に集まる(つまり集積する)傾向があります。一般に、集積の負の側面に焦点が当てられることが多いですが、メリットがあるから人や企業が集まっていることも忘れてはなりません。本講義で注目するイノベーション活動は、一般的な経済活動よりも集積する傾向が強く、このことは、イノベーションの創出において集積のメリットが大きい可能性を示唆しています。では、そのメリットはどのような要因によって生まれるのでしょうか。また、どのような環境を整えれば、その効果をさらに高めることができるでしょうか。こうした集積のメリットは、地方でも作用し得るものであり、大都市に限ったものではありません。また、広い範囲だけでなく、市区町村内の特定の地域や、さらにはビルやオフィスといった小さな単位においても作用します。実際、『場の力』を活用したまちづくりや場づくりの取り組みは、官・民問わず数多く存在しています。
こうした背景を踏まえ、本講義では『イノベーション創出における場の力』や『イノベーション創出に向けたまちづくりや場づくり』をテーマとします。本講義では担当教員がこれまでの学術的な知見について紹介した後、官・民・学から外部講師を招き、現在の日本における『イノベーション創出に向けたまちづくりや場づくり』に関する最前線の取り組みについてご紹介いただきます。講義の終盤では、それまでの講義内容をもとに、実際のプロジェクトを題材にし、受講生にイノベーション創出を目的としたまちづくりや場づくりに関する具体的な提案を行ってもらいます。
科目目的
イノベーション創出における場の力について、これまでの学術的な知見を基に、民間企業・官公庁・学術界における最新の取り組みを学び、それらを活かして、イノベーション創出に向けたまちづくりや場づくりの方法を提案する力を養う。
到達目標
以下の3つを到達目標とします。
1. イノベーション創出における場の力について、これまでの学術的な知見を学び、その基礎を理解する。
2. 民間企業、官公庁、学術研究等における最新の取り組みを把握し、それらの動向を理解する。
3. これまでの知見や最新の取り組みをもとに、イノベーション創出に向けたまちづくりや場づくりに関する提案を行う。
授業計画と内容
授業は3つのフェーズに分かれます。フェーズ1(第1 - 3回)では、主に担当教員がこれまでの学術的知見を解説する講義を実施し、フェーズ2(第4 - 11回)では、主に外部講師が官・民・学における最新の取り組みを紹介します。フェーズ3(第12 - 14回)では、それまでの学びを活かし、受講生が実際のプロジェクトを題材に提案を行います。提案は個人またはグループで実施し、初回授業で指定した方法に従って提案内容をまとめてもらいます。
ただし、授業の順番については前後する可能性があり、場合によっては一部のフェーズが他のフェーズの間に組み込まれることもあります。また、外部講師の方のご都合によって、変更が生じる場合があります。
1. ガイダンス
2. 集積の経済とそのメカニズムに関する基礎理論
3. 集積の経済とそのメカニズムに関する実証研究
4. まちづくりと場づくりにおける最新の取り組み : 官からの視点1
5. まちづくりと場づくりにおける最新の取り組み : 官からの視点2
6. まちづくりと場づくりにおける最新の取り組み : ディベロッパーの視点1
7. まちづくりと場づくりにおける最新の取り組み : ディベロッパーからの視点2
8. まちづくりと場づくりにおける最新の取り組み : ディベロッパーからの視点3
9. まちづくりと場づくりにおける最新の取り組み : スタートアップ・エコシステム関係者からの視点1
10. まちづくりと場づくりにおける最新の取り組み : スタートアップ・エコシステム関係者からの視点2
11. まちづくりと場づくりにおける最新の取り組み : 学術研究からの視点
12. アイディア創出
13. 中間レビュー
14. 最終レビュー
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎授業後に感想を提出してもらいます(外部講師をお招きする回は、外部講師にも共有します)。また、フェーズ3においては、アイディアの提案に向けて準備を行う必要があります。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 75 | 毎授業後に感想を提出してもらいます(外部講師をお招きする回は、外部講師にも共有します)。 |
その他 | 25 | フェーズ3における取り組み度合いと提案内容の出来栄えによって評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
クリッカー
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
適宜、資料を配布いたします。