シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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教養総合演習(2)(ミュージアムと社会) | 2024 | 通年 | 月4 | 文学部 | 横山 佐紀 | ヨコヤマ サキ | 4年次配当 | 4 |
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
ミュージアムと社会がどのような関係を結んでいるのかを、文献講読とフィールドワークを通じて考察します。前期は講読を中心とし、日本語および英語の文献を取り上げます(「ケア」をキーワードのひとつとする予定です)。後期はミュージアムの概念を発展的にとらえてモノと人の関係に焦点を当て、在日外国人とモノ、障害者とミュージアムなどをテーマとする講読や調査、フィールドワークを中心に進める予定です。これらの準備は前期から始めます。フィールドワークに参加できることが履修条件です。
科目目的
さまざまな領域の知が関わるミュージアムについて基本的な知識を習得すると同時に、人と社会の関わりをモノを起点として分析したり、考察したりできるようになること。
到達目標
ミュージアムの社会的役割について自分自身の考えを他者に説明できるようになること。
授業計画と内容
具体的な講読文献や内容は履修者と相談のうえ決定しますが、本授業に関連する主要なトピックは以下の【前期】のとおりです。
【前期】
1.オリエンテーション
2.ミュージアムのおもな文献紹介
3.コレクションの歴史
4.「ケア」の空間としてのミュージアム
5.モノのケア
6.人のケア
7.教育プログラムとジェンダー
8.アクセス・プログラム(障害者とミュージアム)
9.さわる展示(ユニバーサル・ミュージアム)
10.手話による鑑賞プログラム
11.在日外国人とミュージアム
12. 移民とミュージアム
13. 負の遺産の表象
14. まとめ
【後期】
*フィールドワークを中心に進めますが、前期の内容に関わる文献を取り上げることがあります。
1. オリエンテーション
2.教育プログラム見学(アクセス①):計画
3.教育プログラム見学(アクセス①):立案
4.教育プログラム見学(アクセス①):実施
5.教育プログラム見学(アクセス①):報告と振り返り
6.フィールドワーク(1):計画
7.フィールドワーク(1):立案
8.フィールドワーク(1):実施
9.フィールドワーク(1):報告と振り返り
10. フィールドワーク(2):計画
11.フィールドワーク(2):立案
12.フィールドワーク(2):実施
13.フィールドワーク(2):報告と振り返り
14.まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
さまざまなミュージアムの教育普及活動に関心をもち、できるだけ実際に参加してみてください。また、在日外国人に関する新聞記事などにも、日ごろから目を通しておいてください。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 報告の内容、ディスカッションへの貢献、フィールドワークへの参加と貢献などを評価します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
対面授業を基本としますが、やむを得ずオンライン化する場合は、タブレットやPCが必要となります。
実務経験のある教員による授業
はい
【実務経験有の場合】実務経験の内容
美術館の教育普及担当学芸員
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
ミュージアムの現状と課題に関する経験や知識を、授業を通じて共有する。
テキスト・参考文献等
テキストは適宜指示します。履修者の希望を考慮します。
【参考文献】
松宮秀治『ミュージアムの思想』白水社、2003年。
ジェイムズ・クリフォード(太田好信ほか訳)『文化の窮状』人文書院、2003年。
キャロル・ダンカン(川口幸也訳)『美術館という幻想―儀礼と権力』水声社、2011年。
横山佐紀『ミュージアムを知ろう―中高生からの美術館・博物館入門』ぺりかん社、2020年。
ケア・コレクティヴィ『ケア宣言―相互依存の政治へ』岡野八代ほか訳、大月書店、2021年。