シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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近世文学A | 2024 | 前期 | 火3 | 文学部 | 鈴木 俊幸 | スズキ トシユキ | 1・2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-JL1-A209
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
講義は教室にて対面で行います。テキストは事前にmanabaにて配布いたします。そのテキストの解説をしていく形で授業を進めていきます。画像やPDFにしたテキスト資料を用いる時は講義前にmanabaのコンテンツに置いておきますので、これも印刷するなり端末で用意しておくなり参照できるようにしておいてください。講義が終わったら、意見・感想・質問等をレポート(400字程度)にまとめてmanabaのレポートに提出してください。レポートの〆切は講義翌週日曜日の16:00までとし、この時間までの提出をもって出席と見なします。なお、講義内容とほぼ同内容の解説をmanabaのコンテンツにアップしておきますので、講義において理解しきれなかったところを確認してください。これを読んでグレードアップしたレポートを期限内に再提出することも可能です。
授業の内容は、17世紀から18世紀にかけての、文芸作品を含む時代状況の変化を、主として書籍の文化の流れから見ていきます。またこの時期の作品をいくつか取り上げて講読しながら、表現の変化、ジャンルの展開など文芸の史的展開と、時代相・書籍の文化との相関について考察していきます。
科目目的
江戸時代の文化全般に視野を広げて、その中における文芸の史的展開を理解することを目的とします。
到達目標
江戸時代のものに限らず、単純に所与の知識を受け取るのではなく、文芸の歴史はどのような要件が関与して動くのか、また文芸の歴史から読み取れることは何なのかを考えることができるようにすることを到達目標とします。
授業計画と内容
1.ガイダンス―授業方針の説明と読書案内―
2.近世日本の時代的特色①―平和・経済・思想―
3.近世日本の時代的特色②―識字・学問・娯楽―
4.書籍文化の発達と近世的文芸の成立①―活字印刷の始まり―
5.同②―古活字版の時代の文芸―
6.同③―古活字版の終焉と整版印刷の復権―
7.京都の書籍業界
8.大坂の書籍業界と井原西鶴―好色本とは何か―
9.貸本業の成立と書籍流通
10.江戸という都市の発展―書物と草紙―
11.三都における本屋仲間の成立と相互的統制
12.江戸っ子の誕生と浮世絵
13.江戸の地本産業―草双紙を読む―
14.近世中期の美意識―通と戯作―
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
紹介した書籍やホームページを積極的に閲覧し、また展覧会や演劇等江戸時代ゆかりのものに可能な限り接するように心掛けて下さい。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 70 | 毎回提出するレポートによって、理解度や授業参加の積極性を測り点数化していきます。 |
平常点 | 30 | レポートの提出をもって毎回の「出席」と見做します。出席状況が7割に達しない場合、評価の対象から外します。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
[テキスト]プリント配布。manabaに上げたプリント(pdf)をダウンロードし、プリントアウトして授業に臨みましょう。
[参考文献]鈴木健一編『浸透する教養』(勉誠出版)、中野三敏『十八世紀の江戸文芸』(岩波書店)、鈴木俊幸編『書籍の宇宙』(平凡社)、同『江戸の浮世絵ショップ』(平凡社)、同『江戸の本づくし』(平凡社)