シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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情報社会と倫理 | 2024 | 後期 | 金2 | 文学部 | ヴィニットポン ルジラット | ヴィニットポン ルジラット | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-SI2-L402
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本講義は、グローバルな視点において、放送メディアからインターネットメディアに至るコミュニケーションメディアの変遷を概観しながら、それぞれのメディアを介して、どのようなコミュニケーションが行われてきたかを検討する。また、そもそも私たちは何を、どのような目的でコミュニケーションしているのか批判的に振り返ることを通して、現代のグローバル社会におけるメディアコミュニケーションの意味について考える。更に、日本をはじめ世界中のポピュラーカルチャー(マンガ、アニメ、音楽、ドラマ、ゲーム、映画等)に関して把握し、日本と海外のメディアおよび文化の相違点について鑑みて、理解できる。
科目目的
各国におけるメディアコミュニケーションはどのような社会状況の中から生みだされてきたのか、また社会の中で生きる人びとはメディアを介したコミュニケーションをどのように経験し、社会の変化とともにその経験がいかに変容してきたかを探ることで、異文化コミュニケーションやメディアと社会の関係をより深く分析する視点を身につけることを目的とする。
到達目標
自分自身が普段行なっているメディアコミュニケーションについて、自身の主観的な視点ではなく、これまでの歴史的変遷や先行研究を踏まえて学術的に分析することができる分析者の視点で観察できるようになる。また、現在のグローバル化社会において、メディアを通して異文化理解できる。
授業計画と内容
第1回 イントロダクション
第2回 グローバルメディア(1):日本VS海外のメディア事情(マスメディア)
第3回 グローバルメディア(2):日本VS海外のメディア事情(インターネット)
第4回 倫理観の違い:海外で炎上したケース
第4回 世界中のポピュラーカルチャー
第5回 Online Workshop: ポピュラーカルチャー地図
第6回 メディアを活かしたソフトパワー(1):日本のクールジャパン
第7回 メディアを活かしたソフトパワー(2):韓国の韓流
第8回 メディアを遮断した中国/東アジアのコンテンツ競争
第9回 Online Workshop: 日本のことを海外へ発信
第10回 メディアとグローバル化
第11回 ケース①SNSとコロナ禍の中で誕生したタイ沼現象
第12回 ケース②コンテンツツーリズム
第13回 Final Project: ハイブリダイゼーション商品をデザインしてみよう
第14回 総括・まとめ
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業後は授業内で紹介した参考文献(一部はシラバスにも挙げてある)などを読んで理解を深めること。また、テレビ・ラジオやインターネットを活用して授業内で説明したコンテンツを実際に視聴し、自分なりの考えをまとめること。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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平常点 | 100 | 毎授業後に、確認テストやレポート課題を課す。確認テストは原則として選択式もしくは短答式の問題とし、各回の授業内容をどの程度理解できたかを測る。 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
必須資料は授業内で配布する。その他、主な参考文献を下に挙げる。
Lisa Funnell, Yuya Kiuchi『Introduction: Asian Popular Culture』Routledge, 2016
伊藤昌亮『フラッシュモブズ―儀礼と運動が交わるところ』NTT出版,2011
伊藤昌亮『ネット右派の歴史社会学―アンダーグラウンド平成史1990-2000年代』青弓社ライブラリー,2019
伊藤昌亮『炎上社会を考える―自粛警察からキャンセルカルチャーまで』中公新書ラクレ,2022
太田省一『社会は笑う・増補版』青弓社,2013
川上量生監修『角川インターネット講座(4)ネットが生んだ文化―誰もが表現者の時代』角川学芸出版,2014
北田暁大『嗤う日本の「ナショナリズム」』日本放送出版協会,2005
北村智・佐々木裕一・河井大介『ツイッターの心理学—情報環境と利用者行動』誠信書房,2016
ばるぼら『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』翔泳社,2005
その他、授業内でも適宜指示する
その他特記事項
履修人数によっては、内容を一部変更することがある。