シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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地域システム | 2024 | 前期複数 | 火2,金4 | 経済学部 | 山﨑 朗 | ヤマサキ アキラ | 2年次配当 | 4 |
科目ナンバー
EC-ID2-35XX
履修条件・関連科目等
産業構造論、空間経済学、農業経済論、交通経済論、中小企業論と関連した科目です。これらの科目群の履修は、履修条件ではありません。学習意欲のある学生であれば、だれでも歓迎します。毎回出席するよう心がけてください。レポート提出日は厳守してください。受講生が多いので、私語は慎んでください。毎年、受講生から学生の私語についての要望が多数出されてます。協力をお願いします。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
<学位授与方針と当該授業科目の関連>
現実把握力(経済学の専門知識及び社会・人文・自然科学の知識教養に裏付けられた広い視野に立った柔軟な知性に基づき、現実の経済現象を的確に把握することができる)の修得に関わる科目です。
<概要>
・地域政策の歴史的変遷、地域政策の目的・手段・効果について、多面的に講義をします。産業構造論を事前、あるいは同時に履修すると理解しやすいです。
・まず、国土構造や地域システムを形成する基本的な理論について学びます。
・国土計画、地方創生、産業立地政策などの地域振興・地域計画に関する政策について学びます。
・人口減少やグローバル化、クリエイティブクラスの台頭などに対する地域的対応策について講義します。
・国土計画、地方自治体の計画などの担当者を外部講師としてお呼びしてお話を聞く機会を設けます。
科目目的
・経済と空間の関係について理解を深める。
・産業クラスター、CSV、新しい公共、デジタル田園都市など、地域に関する新しい概念を理解する。
・地域政策の特質、意義、効果と限界について理解する。
・新しい地域政策を考案できる基礎的能力を得る。
・地域の問題について、統計データを用いて分析し、政策提言できる能力を養う。
到達目標
・産業構造の変化と地域構造の変化の関係性を理解できるようになる。
・経済活動における空間の役割(空間障壁)の意義を理解し、立地やイノベーションと空間の関りを理解できるようになる。
・これまでの国土計画や産業立地政策に関する基礎的知識を得る。
・日本経済新聞やダイヤモンドオンライン、東洋経済オンラインの地域に関する記事を深く理解できるようになる。
・公務員試験の2次試験において、地域振興の関する集団面接に対応できる基礎知識と考え方を身に着ける。
授業計画と内容
1.授業計画、授業内容、成績評価についての説明
2.経済学と地理学の関係性について
3.地域システムの形成原理(テキスト第1章)
4.空間障壁と空間克服イノベーション(テキスト第1章)
5.産業構造の変化、産業立地の変化と地域システム再編(テキスト第1章)
6.産業立地論の基礎(テキスト第2章)
7.産業配置再編のメカニズム(テキスト第2章)
8.日本の産業配置の特色と工場閉鎖の地域的特性(PPTで解説します)
9.日本の産業立地政策の変遷(PPTで解説します)
10.地域イノベーションシステム(テキスト第2章)
11.産業クラスター論(PPTで解説します)
12.都市システム論(テキスト第3章)
13.世界化する都市(世界都市論)(テキスト第3章)
14.中枢管理機能と動態的な都市システム(テキスト第3章)
15.ケーススタディ1:グローバル創造都市福岡のチャレンジと課題
16.人口移動と地域(テキスト第4章)
17.情報技術と地域システム(テキスト第5章)
18.テレワーク、ワーケーションと地域政策(テキスト第5章)
19.地域政策の考え方(テキスト第6章)
20.地域間格差の測定と地域間格差の三形態(テキスト第6章)
21.国土計画の策定と変遷(テキスト第7章)
22.国土形成計画と国土の長期ビジョン(テキスト第7章と国土交通省HP)
23.人口減少時代の地域問題と地域政策(テキスト第8章)
24.産業集積の形成と衰退、再生(テキスト第9章)
25.地場産業の活性化または新産業の創出(テキスト第10章または12章)
26.地域のグローバル化(テキスト第14章)
27.プレミアムな地域創生について(参考文献参照)
28.外部講師による講義(日程調整しますので、28回目になるとは限りません)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
1.テキストの該当する箇所を講義の前に事前に読んでおくこと。
2.テキストで使用されている<理解できない、知らない、わからない>キーワードについては、検索サイトで検索し、意味を理解しておくこと
3.指定したテキストを演習終了後に再度読んでおくこと。
4.テキストで示された課題について、取り組むこと。
5.テーマに関連する記事を自分で検索し、読んでおくこと。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 80 | ・論述式です。 ・持ち込み不可です。 ・2問解答です(3問以上の問題から選択します) ・できるだけたくさん書いてください。短い解答では評価の対象になりません。 |
平常点 | 20 | 授業中のミニレポート4回 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
【テキスト】
山崎朗他著『地域政策 改訂版』中央経済社、2023年<講義中にテキストの写真、図表を使用しますので履修者はテキストを購入してくこと。改訂版は統計データを更新し、新しい政策も取り上げているので、改訂版の購入のこと。
【参考書】
山崎朗編著『地域創生のデザイン』中央経済社、2015年
山崎朗・久保隆行『東京飛ばしの地方創生』時事通信社、2016年
山崎朗・鍋山徹編著『地域創生のプレミアム戦略』中央啓愛社、2018年
大石久和『国土と日本人』中公新書、2012年
矢野恒太記念会編『データで見る県勢』矢野恒太記念会(各年版)
日本経済新聞社編『地方崩壊 再生の道はあるか』日本経済新聞社、2007年
日本経済新聞社『データで読む地域再生』日本経済新聞出版、2022年