シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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情報社会と多文化共生/情報社会とキャリア形成 | 2024 | 後期 | 水2 | 文学部 | 辻 泉 | ツジ イズミ | 2~4年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-SI2-L403
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
「共生」は現代社会を理解するための最重要キーワードの一つである。グローカル化、情報化の進展とともに、我々はますます複雑で多様化する社会を生きていかなければならなくなっている。この講義では、そのような時代に、いかに多文化が共生しうるのか、そしてそのような社会は可能かどうか、受講生とともに考えてみたい。
こうした多文化共生社会を構想するための第一歩は、「異文化理解」である。よってこの講義でも、様々な異文化を取り上げ、その理解を試みることを中心としていく。
ただし、ここでいう異文化とは、いわゆる諸外国の文化のような「外なる異文化」だけではない。むしろ様々な「内なる異文化」を多く取り上げる予定であり、それはこれからの時代において、たとえ同じ日本社会の中であっても、価値観や考え方の異なる人々と「共生」していくことが求められるようになるからである。
こうしたスキルは情報社会を生き抜く誰しもに求められるものだが、情報社会に関する職業を目指すものにおいては、なおさらあてはまるといえるだろう。
具体的には、ジェンダー間の文化的な差異(男性の文化/女性の文化)、世代間の文化的な差異(若者の文化/過去の文化)、地域間の文化的な差異(都市の文化/地方の文化/諸外国の文化)などを取り上げながらグローカル化する情報社会における「異文化理解」を深め、多文化共生社会の構想へと話を進めていきたい。
科目目的
講義中に示された、いくつものパターンの「異文化理解(外なる異文化/内なる異文化など)」を深めていくことで、多文化が共生する社会とはいかなるものか、その可能性と問題点を理解すること。
到達目標
講義中に例示されたような「異文化理解」を出発点として、自らも進んでさらなる「異文化理解」を深め、多様なパターンの多文化共生社会を構想できるようになること、またそうした社会を生きていくためのスキルを自分でも身につけられるようになること。
授業計画と内容
第1回 初回アンケート
第2回 詳細なイントロダクション
「情報社会を生き抜くもの、情報社会に関する職業を目指すものに求められる"異文化理解"」
第3回 「異文化理解①~ジェンダー間の文化的差異:男性の文化」
第4回 「異文化理解②~ジェンダー間の文化的差異:女性の文化」
第5回 「異文化理解③~世代間の文化的差異:若者の文化」
第6回 「異文化理解④~世代間の文化的差異:過去の文化」
第7回 前半のまとめ
第8回 中間レポートについて
第9回 「異文化理解⑤~地域間の文化的差異:都市の文化/地方の文化」
第10回 「異文化理解⑥~国際的な文化的差異:日本の文化/外国の文化」
第11回 「多文化共生社会の構想①~その可能性」
第12回 「多文化共生社会の構想②~その問題点」
第13回 後半のまとめ
「情報社会を生き抜くもの、情報社会に関する職業を目指すものに求められる"多文化共生社会の構想"」
第14回 試験・全体のまとめ
※受講生数やその様子によって、予定が変更されることがあります。
授業時間外の学修の内容
授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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期末試験(到達度確認) | 55 | 講義全体の理解度を確認するための、期末試験を課す予定である。 |
レポート | 45 | 授業途中までの理解度を確認するための、中間レポートを課す予定である。 |
成績評価の方法・基準(備考)
期末試験(55%)および、中間レポート(45%)およびその他平常点などを加味して評価する。
毎回の講義では、manabaを利用してコメントを提出してもらい、毎回の理解度を確認する。特に優れたコメントについては、講義内で紹介し、適宜加点する予定である。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末/その他
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
授業時に、スマートフォンやタブレットを用いて、コメントを記入してもらうことがあります。
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
・テキスト
伊藤公雄・牟田和恵編『ジェンダーで学ぶ社会学[全訂新版]』世界思想社、2015年
・参考文献やその他の資料など
授業中に適宜指示します。
その他特記事項
講義中の私語やスマホ・携帯電話の私的使用などは、他の学生の迷惑になるので厳禁。また講義では板書を多用するが、スマホなどを用いてのその撮影も厳禁。