シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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FLP演習B(メディア・ジャーナリズム) | 2025 | 通年 | 火6 | 学部間共通科目 | 岩隈 道洋 | イワクマ ミチヒロ | 3年次配当 | 4 |
科目ナンバー
UW-IF3-F02S
履修条件・関連科目等
憲法・行政法・情報法・メディア政策論(必要度高め)
民法・知的財産法・行政学(選択したテーマによる)
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
テーマ:メディア・ジャーナリズム・ICTの法と倫理
集まってくれた学生諸君の関心に応じて内容を考えたいと思っていますが、教員の力量の問題で、メディア・ジャーナリズム・ICTに関する法学中心のテーマとなることは意識しておいてもらいたいと思います。今年度は、前期は合併して行うFLP演習Aの後輩たちのテーマであるインターネットやVRサービスをめぐる著作権法の諸問題と、その基礎となる民法・知的財産法の基礎概念について学習します。
後期は受講生の関心を考慮し、日本の放送法制、なかんずく日本放送協会(NHK)を巡る諸問題を、憲法学・行政法学および比較法学に軸足を置いた情報法制・メディア政策の視点から分析してもらうところから始めたいと考えています。(昨年度の韓国放送公社KBSのしくみなど、海外との制度比較を併せて研究してもよい。)
(※2025年1月時点では上記の手順を考えていますが、状況により、前期⇒後期で知財⇒放送ではなく、各週で知財⇒放送⇒知財⇒放送⇒知財...というやり方にするかもしれません)
学年末までに、各受講生の関心に応じてテーマを選んでもらい、卒業までの間にそのテーマのリサーチペーパーまたは論文をまとめてもらいたいと思います。次年度以降は各自のテーマについて継続的に進捗を報告してもらうことになります。共同研究や海外調査も、必要なら大いに歓迎します。
リサーチペーパーまたは論文は、受講生の関心によって、公法関係だけではなく、民刑事法、法情報学や情報倫理、図書館学、比較法文化といったテーマを選ぶことも可能です(メディア・ジャーナリズムとの接点はもちろん必要です)。
科目目的
メディア・ジャーナリズムそしてインターネットに関する社会的な諸問題について、法学的な視点から、問題の把握・析出や、問題解決の提案、法学的解決とその他の問題解決(情報倫理や情報セキュリティ、情報通信政策、産業政策、教育啓発など様々な手法が考えられる。)とのマッチングや対立点、特徴の比較など、多角的な検討に努める。
到達目標
①法学(特に憲法・行政法・情報法的なアプローチを中心に)的な側面から、メディア・ジャーナリズムそしてインターネットに関わる社会的な問題を考察、問題解決できるようになる。
②メディア・ジャーナリズムそしてインターネットに関わる判例を読み、法とその他の情報倫理との関係性を考えられるようになる。
③自力で、法学的な視点からの文献調査ができるようになる。
授業計画と内容
1.導入1 メディア・ジャーナリズムと法
2.導入2 インターネットのしくみと法
3.著作権法の前提(民法・物権)
4.著作権法の前提(民法・契約)
5.著作権法の前提(民法・不法行為)
6.著作権法の前提(民法・人(権利能力と行為能力))
7.著作権法1(著作権の概念とその範囲)
8.著作権法2(著作財産権(インターネットを前提としない規定))
9.著作権法3(著作財産権(インターネットを前提とする規定))
10.著作権法4(著作者人格権)
11.著作権法5(著作隣接権等)
12.著作権法6(著作権をめぐる諸政策)
13.パブリシティの権利
14.インターネットのアクセス政策(ブロッキングなど)
15.放送に関する法制度・概説
16.通信と放送の融合
17.通信に関する法制度
18.日本放送協会(NHK)の組織と存在意義
19.受信料を巡る諸問題
20.内容中立規制を巡る諸問題
21.番組内容規制を巡る諸問題
22.マスメディア集中排除原則
23.放送電波監理規制の必要性
24.放送局企業の財務構造
25.広告収入モデルの功罪
26.人権侵害とテレビ放送(局)
27.学生による成果報告(1)
28.学生による成果報告(2)
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
※学外調査については履修者と調整のうえ決定します。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 期末報告会(1年間の学習のまとめ) |
平常点 | 50 | 各回の演習でのパフォーマンス |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける/授業時間に限らず、manabaでフィードバックを行う
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/反転授業(教室の中で行う授業学習と課題などの授業外学習を入れ替えた学習形式)/ディスカッション、ディベート/グループワーク/プレゼンテーション/実習、フィールドワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
授業内で配布または指示する。