シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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English Seminar(1) | 2024 | 前期 | 水3 | 文学部 | 木村 明日香 | キムラ アスカ | 2年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-EX2-B105
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
この授業ではイギリス・ルネサンスを代表する劇作家、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲(劇の台本)を読みます。前期は『ヴェニスの商人』、後期は『リア王』を扱います。授業の進め方としては、教員による解説→学生のみなさんによる発表→ディスカッションとなっています。
『ヴェニスの商人』はユダヤ人高利貸しシャイロックの復讐を中心に展開する物語です。キリスト教圏における根深いユダヤ人差別をシェイクスピアが鋭い洞察力で描き出しています。と同時に、彼自身の差別意識も反映されており、『ヴェニスの商人』は現代社会において上演しにくいシェイクスピア劇の一つとされています。社会の一部でありながら部外者でもあるアウトサイダーをシェイクスピアがどう描いているのか、差別を助長しているともいわれるこうした作品と私たちはどう付き合うべきなのか、みなさんと考えていきたいと思います。
科目目的
作品の精読を通じて、文学批評の基本姿勢を身につける。自ら立てた問いについて、テクストや歴史を参照しながら論証を行い、発表やレポートを通じて論理的に説明する力を習得する。
到達目標
戯曲を分析する力を身につける。他の参加者との意見交換を通じて作品を複眼的に分析できる。自分なりの問いを立て、論理的に検証・説明できる。
授業計画と内容
以下はあくまで目安です。実際の進め方は初回授業で提示します。
第1回 導入① 初期近代英語の基礎
第2回 導入② 批評用語
第3回 導入③ 作品解説
第4回 1幕1場(前半)
第5回 1幕1場(後半)~2場
第6回 2幕1場
第7回 2幕2場
第8回 3幕1場
第9回 3幕2場(前半)
第10回 3幕2場(後半)
第11回 4幕1場~2場
第12回 5幕1場(前半)
第13回 5幕1場(後半)
第14回 まとめ
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | 任意のテーマを立て、引用を用いながら、作品を論理的に分析できる。 |
平常点 | 50 | 出席点 ディスカッションへの参加 発表 |
成績評価の方法・基準(備考)
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
ディスカッション、ディベート
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
<テキスト>
喜志哲雄編『ヴェニスの商人』(大修館書店、1996年)
河合祥一郎訳『新訳:ヴェニスの商人』(角川文庫、2005年)
<参考資料>
授業で、適宜紹介します。