シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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現代ドイツ事情(2)/現代ドイツ事情(2)(4) | 2024 | 後期 | 金2 | 文学部 | 紀 愛子 | キノ アイコ | 1~3年次配当 | 2 |
科目ナンバー
LE-DT1-C502
履修条件・関連科目等
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
本講義では、ホロコーストという過去が戦後ドイツにおいてどのように認識され、その記憶が継承されてきたのかを検討する。
現在のドイツでは、ホロコーストに関する歴史教育や、犠牲者のための追悼記念碑建設などが積極的に行われている。ナチ時代の負の歴史に関するこうした取り組みは、ドイツでは「想起の文化」と呼ばれる。本講義では「想起の文化」の中でも特に、①歴史教育、②歴史研究、③記念碑・記念館の建設事業、この三つに焦点を当てて、ホロコーストの記憶継承のためにどのような営みが行われているのかを検討する。
科目目的
ホロコーストをめぐる歴史教育や歴史研究、記念碑・記念館事業の具体的な展開についての知識を得る。講義を通して、ホロコースト認識や歴史教育、負の記憶の継承といったテーマに関心がある人に、卒業論文のテーマを見つける手がかりを提示したい。
到達目標
ドイツの「想起の文化」を理解する。そこからさらに発展して、自国の負の歴史と向き合うとはどのようなことか、そこにはどのような障壁や課題があるのかを、ドイツのケースを一つの事例としながら考察できるようになることが目標である。
授業計画と内容
第1回:オリエンテーション
第2回:ホロコーストとは
第3回:ナチ政権下のドイツ国民
第4回:ホロコーストをめぐる歴史教育
第5回:国際教科書対話
第6回:ホロコースト研究の展開と歴史修正主義
第7回:修正主義を考える①:映像で考える修正主義(前半)
第8回:修正主義を考える②:映像で考える修正主義(後半)
第9回:ホロコーストの表象―映画、芸術
第10回:東ドイツの記憶と想起
第11回:ドイツにおける記念碑の発展
第12回:ホロコーストをめぐる記念碑
第13回:ユダヤ人以外の犠牲者のための記念碑
第14回:まとめと理解度の確認ー「想起の文化」を改めて考える
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/その他
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
毎回の授業で参考文献を提示するので、特に関心を持ったテーマについては、積極的に参考文献を閲覧し、知識と考察を深めること。この学修が、期末レポート執筆の基礎となる。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
・毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
・毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 60 | 学期末に、授業内容に関するレポートの提出を求める。 ①授業内容を十分に理解しているか、②授業内容からどの程度自分自身の考察を引き出すことができたか、③積極的・主体的に学びを深めているか、この三点からレポートを評価する。 |
平常点 | 40 | 毎回のリアクションペーパーの内容を評価し、平常点として加算する。 |
成績評価の方法・基準(備考)
原則として、14回の授業のうち、10回以上出席することを、成績評価の前提条件として求める。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
実施しない
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
タブレット端末
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
テキスト(教科書)は使用しない。
参考文献は授業のなかで適宜紹介する。