シラバス
授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科など | 担当教員 | 教員カナ氏名 | 配当年次 | 単位数 |
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基礎演習Ⅰ | 2025 | 前期 | 水4 | 総合政策学部 | 横山 陸 | ヨコヤマ リク | 1年次配当 | 2 |
科目ナンバー
PS-BS1-0001
履修条件・関連科目等
このゼミは講義「入門・社会倫理学」の内容をさらに掘り下げるものですので、同講義をかならずセットで履修して下さい。
また、社会倫理学の専門論文の多くは英独仏語で書かれていますので、社会倫理学を専門に勉強したいと思う人には第二外国語としてドイツ語またはフランス語の履修を推奨します。
授業で使用する言語
日本語
授業で使用する言語(その他の言語)
授業の概要
●ゼミのテーマ「倫理と政策」
この基礎ゼミでは「倫理と政策」をテーマに、社会倫理学の基本について学びます。今年度は動物倫理・安楽死の倫理・中絶の倫理を取り上げます。
前半(第2回〜第10回)では、簡単な文献を一緒に輪読しながら、動物倫理・安楽死・中絶に関する現状と理論を学びます。後半(第11回〜第14回)は、動物倫理・安楽死・中絶のいずれかをテーマにして、レポートを一緒に作成しながら、レポート=論文の書き方を学びます。
●アカデミック・スキルズの習得
以上を通して、専門書の読み方、個人発表の仕方、議論の仕方、レポート=論文の書き方など、大学の勉強で必要な基礎能力(アカデミック・スキルズ)を身につけます。
●その他
担当教員は主に西洋(とくにドイツ・フランスの)哲学・社会倫理学・社会思想に関する講義・ゼミを担当しています。将来、EU圏(とくにフランス・ドイツ語圏)へ留学したい(かもしれない)と思っている学生には、個別相談にも応じます。
科目目的
総合政策学部の理念である「政策と文化の融合」に基づいて、社会倫理学の観点から現代社会のさまざまな問題を批判的(=論理的)に分析し、その背景にある社会の理念や規範を問い直すことを目的とします。
到達目標
(1)社会倫理学の基本的な概念や理論を理解し、自らの言葉で説明できる。
(2)それらの概念や理論を応用して、社会の諸問題を分析できる。
授業計画と内容
※参加者の人数や関心・理解度に応じて、内容や進捗度は変更する場合もあります。
●文献講読と議論
第01回 オリエンテーション
第02回 動物倫理①工場畜産の現状と問題点
第03回 動物倫理②動物の福祉を考える
第04回 動物倫理③動物に権利はあるか?
第05回 安楽死の倫理①安楽死の現状と問題点
第06回 安楽死の倫理②安楽死はどこまで許容されうるか?
第07回 安楽死の倫理③安楽死と障がい
第08回 中絶の倫理①人工中絶の現状と問題点
第09回 中絶の倫理②人工中絶はどこまで許容されうるか?
第10回 中絶の倫理③人工中絶と障がい
●レポートの作成
第11回 レポート作成①テーマと主張を決める
第12回 レポート作成②具体例を選ぶ
第13回 レポート作成③論証の構造を考える
第14回 レポート作成④参考文献を作る
授業時間外の学修の内容
指定したテキストやレジュメを事前に読み込むこと/授業終了後の課題提出
授業時間外の学修の内容(その他の内容等)
ゼミ科目ですので、毎回(指定されたテクストを読んだり、まとめたり、書いたりといった)課題を授業以外の時間にこなす必要があります。
授業時間外の学修に必要な時間数/週
毎週1回の授業が半期(前期または後期)または通年で完結するもの。1週間あたり4時間の学修を基本とします。
毎週2回の授業が半期(前期または後期)で完結するもの。1週間あたり8時間の学修を基本とします。
成績評価の方法・基準
種別 | 割合(%) | 評価基準 |
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レポート | 50 | ●評価の観点 ①レポートの構成・論述が論理的であるか。 ②授業内容を理解していることが読み取れるか。 ③授業内容を応用して、自分の考えが展開できているか。 ●評価の基準 100〜90点・・・①、②、③がどれも十分である場合。 89〜80点・・・①、②が十分である場合。 79〜70点・・・①、②、③が十分とまでは言えない場合。 69〜60点・・・①、②、③が部分的である場合。 不可(D判定)・・・①、②、③について著しい問題がある場合。剽窃などの不正行為が発見された場合。 不可(F判定)・・・成績評価を行えない場合(出席不良あるいはレポート未提出の場合) |
平常点 | 50 | 毎回の課題の提出とその内容。 |
成績評価の方法・基準(備考)
単位取得のためには、毎回の授業への出席とレポートの提出が必須です。出席不良(正当な理由のない欠席は3回まで)もしくはレポート未提出の場合、成績評価の対象外となります。
課題や試験のフィードバック方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける
課題や試験のフィードバック方法(その他の内容等)
アクティブ・ラーニングの実施内容
PBL(課題解決型学習)/ディスカッション、ディベート/グループワーク
アクティブ・ラーニングの実施内容(その他の内容等)
授業におけるICTの活用方法
実施しない
授業におけるICTの活用方法(その他の内容等)
実務経験のある教員による授業
いいえ
【実務経験有の場合】実務経験の内容
【実務経験有の場合】実務経験に関連する授業内容
テキスト・参考文献等
授業開始後に履修者には文献講読用のテキストを配布します。テキスト作成の実費(印刷・製本代)を徴収します(1000〜3000円程度)。
その他特記事項
授業ではセンシティヴな問題を扱います。履修者には、自分のもっている道徳観・宗教観・価値観を相対化して授業に臨むことを求めます。たんに自分の道徳観・宗教観・価値観と違うから「受け入れられない」「ダメだ」ではなく、論理的にどこが問題なのかを考える姿勢が必要です。なお、講義および教員の姿勢は、民主主義の基本である個人の自由と人権の尊重、および中央大学のダイバシティ宣言を前提としています。